神戸大学交響楽団定期演奏会に孫娘が

2月19日夜、兵庫県立系術文化センターでの神戸大学交響楽団定期演奏会に、今春、神戸大学に入学した孫娘が出演するので、家族一同に加えてもらい、出かけました。

神戸大学交響楽団は、創部110周年を迎える、日本の数ある大学オーケストラの中でも屈指の歴史を誇り、 5月のサマーコンサート、12月の定期演奏会を中心に活動しているそうで、現在団員は140名に上るそうです。 2,000席もある大ホールがほぼ満員の大盛況でした。

今回の曲目は、J.シベリウスの「交響曲第1番 ホ短調 Op.39」およびPo.チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」、及びN.リムスキー=コルサコフの歌劇『皇帝の花嫁』序曲の3曲でした。
客員指揮には、日本とフィンランドを拠点に活躍しておられる新田ユリ氏をお招きし、素晴らしい演奏を聴くことができました。

ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)は、後期ロマン派から近代にかけて活躍したフィンランドの最も偉大な作曲家であり、同国が帝政ロシアからの独立を勝ち得ようともがく最中、音楽を通じて国民意識の形成に寄与したと言われています。N.リムスキー=コルサコフは、19世紀後半のロシアで民族主義的な芸術音楽の創造を志向した作曲家集団、ロシア5人組の一人です。この二人は、いずれもチャイコフスキーから大いなる影響を受けています。

今回の3曲には、いずれも力強さが漲っていた感じがしました。東ヨーロッパの地政的環境が新しい芸術を育んだのかも知れません。 2025.12.21.

「当たり前」が、「当たり前でない」時代に

世の中は大きく変わっています。これまで学校が担ってきた知識伝授型の教育だけなら、I C Tの普及で、家庭にいても学べるのです。不登校生の増加も当然です。

もう教室には教壇も、黒板もいらないのです。

自由に動かせる机・椅子で輪になったり、集めたり、互いに顔を突き合わし、自由自在に会話ができる場さえあればいいのです。学校で楽しみなのは、多くの友人と付き合え、おたがいの夢を語り合うことです。

真ん中に置かれたボイスレコーダーがみんなの話を記録し、その要約も瞬時に出来上がります。教師はもう採点に時間を要しません。自由な時間が増え、中身あるアドバイスができるようになります。ボイスレコーダーからは、流暢な外国語も流れてきます。

座学は苦手だが、運動は得意という子には、運動時間を増やせばいいのです。何も、皆が同じカリキュラムで学ばなくてはいけない理由はないのです。

スマホを扱え、ゲームができ、Lineで交信できる。それに、お金の計算ができさえすれば。すなわち、読み・書き・そろばんが確実にできれば十分です。後は、己のやりたいようにやればいいのです。

因みに、今の日本教育がどのような方針で行われているかを調べてみようと、文部科学省のH Pにアクセスしました。

そのトップ記事が、何と、平成30年の「新しい文部科学省の創生に向けた取組」です。しかも、幹部職員の不祥事に対するお詫び文、愕然としました。子どもたちが、日本の教育に愛想を尽かしているのが分かる気がします。

高校無償化でなく、給食代無償化の方が、子どもたちが喜び、将来の日本を背負う活気ある大人に育ってくれる気がします。2025.12.14.

芸事の厳しさ・難しさ

私の周囲の人たちが映画「国宝」を絶賛するので、寒風の吹き荒ぶ中を出向きました。

映画「国宝」は、任侠の家に生まれ、父を抗争で亡くしたが、歌舞伎の家元に、女形としての才能を見抜かれ、歌舞伎役者として芸の道に人生を捧げた男の激動の人生を描いた3時間の大作です。

歌舞伎の雅やかさ、芸の厳しさ、跡目争いなどの話題が織りなしており、退屈しない時間でした。最初の場面が1964年、暴力団抗争が最も激しかった時代です。任侠の一門に生まれた喜久雄は15歳の時に抗争で父を亡くし、天涯孤独となってしまうところから始まります。ちょうど私が大学を卒業し、結婚した年です。

芸事の厳しさ・難しさ

芸の稽古のシーンが度々出てきます。体の動き、声のトーン・抑揚などは叩き込まれると上達できるでしょうが、心の内面を表現することは中々難しいことだと思います。

感性の伝授は至難です。でも、何かの拍子に、突然光が差し込んでくるようなものでしょう。

身体が動き辛く、声も出難くなった高齢の歌舞伎役者が活躍しているのは、見える姿・形の美しさや声の大きさ・美しさ以外の何かがあるからでしょう。2025.12.13.

ジャンヌ・ダルクと重なる高市早苗首相

このところの国会中継での高市首相の答弁を聞いていると、話が明解、相手に付け入る隙を与えません。彼女の思想に必ずしも賛成ではありませんが、頼もしい限りです。
思い浮かんだのが、中世のフランスで突如として国民的ヒロインとなったジャンヌ・ダルクです。

ジャンヌ・ダルクが、なぜフランスの国民的ヒロインとなったのか?

フランス王位継承と領土支配をめぐってフランス王国とイングランド王国が断続的に戦った大規模な戦争、百年戦争(1337〜1453)の終盤に現れたのが、ジャンヌ・ダルクです。

ジャンヌ・ダルクが国民的ヒロインとなったのは、百年戦争で劣勢だったフランスを救い、オルレアン包囲戦をわずか17歳で勝利に導いたことによります。彼女は「神の声を聞いた」と語り、王太子シャルル7世をランスで戴冠へ導いた象徴的存在でした。19歳で処刑されましたが、その功績は再評価され、1920年にカトリック教会の正式な聖人となりました。

「オルレアンの乙女」は、男性中心の戦場で純潔と信仰を貫いた若き指導者としての敬称です。馬上で旗を掲げる姿はフランス独立の象徴となり、各地に騎馬像が残ります。
モン・サン・ミシェルは当時フランス側最後の砦の一つで、英軍の攻撃に耐えた象徴的聖地として、ジャンヌの精神的支柱とも結びつけられています。  2025.12.11

ChatGPTによる描画

川端康成の囲碁観戦記、「名人」

先の「大囲碁史展」では、昭和の歴史として、本因坊秀策の引退碁が展示されていました。対局相手は木谷七段、この囲碁は、新聞社主催の囲碁として、空前絶後の大がかりなものだったそうです。

この囲碁の観戦記を書いたのが、何とノーベル文学賞作家川端康成で、のちに、「名人」という小説として新潮文庫から出版されています。

当時、囲碁の報道は新聞社にとって大きな仕事であり、有名な小説家に観戦記を依頼し、購読者を増やしていたそうです。私自身も、学生時代から、朝一番に目を通すのが新聞の囲碁欄でした。

この名人の引退碁は、空前絶後に大がかりなもので、昭和十三年六月二十六日に芝公園の紅葉館で打ち始め、伊東の暖香園で打ち終わったのが十二月四日、一局の囲碁にほぼ半年を費したとのことです。その間、名人の重い病のために、三ヶ月間は全く打たれなかった時期もありました。その間十四回もうち継がれており、一日に一手しか打たれなかった日もあったそうです。川端康成は、新聞にその観戦記を六十四回にわたって連載しています。

勝敗は、激闘の末、木谷七段の勝利となり、名人は、その後1年余りで他界されました。その壮絶な最期が、細やかに描写されています。

今日では、持ち時間が短くなっており、タイトル戦では2日間に及ぶものもありますが、一局2時間程度の早碁が主流となっています。その背景には、新聞報道よりも、テレビ報道が多くなったからでしょう。

一局の囲碁に半年もかけるなんで想像を絶します。

2025/12/10

25年の出生数は最少66.5万人

12月4日の日経新聞の記事によると、2025年に日本で生まれる日本人の子どもの数は前年比3.0%減の66万5000人程度となるそうで、2年連続で70万人を割り、過去最少となります。少子化に歯止めをかける道筋は全く認められません。

 

一方外国人の出生は3%を超えた。

同じ日経新聞の2025年10月8日の記事では、 日本で2024年に生まれた外国人が2万人に達し、全体の出生数に占める外国人の比率は3.2%となっています。外国人の新生児数が日本人の出生数の落ち込みを半分強補った計算になります。

働き手世代を中心に在留外国人は総人口の約3%まで増えていますが、出生段階でも日本の低出生数をある程度補う新たなステージに入ったようです。

7月の参院選では、「日本人ファースト」を掲げる参政党が躍進し、高市早苗首相も「外国人政策の厳格化」を唱えており、政界では外国人への規制強化に議論が傾いているようですが、今や介護職をはじめ、多くの職種で外国人パワーは日本社会に欠かせないものになっています。

すでに外国人の出生数が全体の10%を超えている自治体もあり、こども病院でも外国人の子どもたちが増えています。

勤労世代ではなく、乳幼児や子どもの外国人が増えていくのであれば、小児医療、日本語教育や地域の共同体への参加など日本人社会との共生を助ける政策の重要度が喫緊の課題となっています。2025.12.04

今再び、医療崩壊が

かつて、「小児医療の崩壊」が世間の話題になったことがあります。私が現役最後の頃、ちょうど2008年ごろです。とりわけ、地方の小児救急医療が話題の中心でした。

当時は、今以上に小規模な地域病院が救急に担い手であり、スタッフ数が揃わず、不採算のために、次々と閉鎖されて行ったからです。

 大学病院の赤字化が問題に

今話題の医療崩壊は、少し事情が違うようです。我が国の医療の要である大学病院の赤字化が、その存続を危うくしているというのです。その対策として、大学側は保険点数の改定を求めていますが、多少のアップでは問題解決しない気がします。

大学では、先進医療の担い手ということで、採算を無視した高額医療機器や高額な検査・投薬が当然の如く行われていますが、これらは病院収入には反映されず、むしろ赤字化の原因となっているようです。さらに、医師の働き方改革による人件費高騰もあります。このような構造的な問題を抱える中で、いかに問題解決を図るか?

少子社会の中で小児医療の無償化を

それには、日本が誇ってきた国民皆保険制度を守り続けるのか?混合診療を容認して、先進医療に対応するか?の選択です。これは医療者が決めることではなく、受益者である国民の意見が大切です。

これまで皆保険制度の中で医療を実践してきた我々世代には、医療の二極化は耐え難いものがあります。どんな医療制度を選択するにしても、少子社会の中で小児医療の無償化はいち早く実現したいものです。  2025.12.04

ChatGPTの能力を引き出すのはユーザー次第

障害児センターでは、年度末になると、介護職の皆さんは入所者の身の回りのお世話と共に、文書作成に追われます。最も大変なのが、利用者お一人お一人が向こう1年間どのような支援を提供できるかをスタッフは利用者・保護者と相談しながら決めていきます。

まず、過去1年間の利用者お一人お一人の支援実践記録である「アセスメント・シート」を作成します。

その内容は、【本人の意向】、【家族の意向】、【健康・医療】、【日常生活】、【理解・コミュニケーション】、【興味・関心・嗜好】、【活動・余暇】、【安全】、【社会参加・外出】、【家族支援・その他】に分け、何ができ、何ができなかったかを、A4で5〜6枚の長大な文書を作成します。これを資料として、スタッフ間で討議して、向こう1年間の支援計画を作成します。

ChatGPTを活用した資料作成

今回、目指しているのは、スタッフが作成した年度末の「アセスメント・シート」を元にしたグループ討議を円滑に進めるために、A Iくんに会議資料用の要約版作成をオーダーすることにしました。

前年度分の「アセスメント・シート」をAIくんに見せたところ、その内容が多岐に渡り、しかも専門用語が多くて、流石にA Iくんもその要約版づくりには困惑したようです。

「処理中」というメッセージは出ていますが、半日しても完成しません。AIの「黙」には、為す術がありません。彼の能力の限界かと諦めかけていました。

ChatGPTの能力を引き出すのはユーザー次第

朝から、「ChatGPTによる文書作成支援プロジェクト」会議のためにセンター「にこにこ」に出かけました。

情報処理のプロである名越くんは、私が半日かけてもできなかった文書作成を、同じChatGPTで、なんと1分あまりで完成させてしまうのです。目から鱗というより、目には感動の涙です。

ChatGPTトップ画面の左端にある「G P T」というボタンをクリックすると、指示・追加の知識、複数のスキルを組み合わせた ChatGPT のカスタム ・バージョン作成が可能となります。これを用いるだけで問題解決です。一気に明るい見通しが立ちました。

文書作成の源は、日々のカンファレンス記録から

障害福祉センターでは、お一人の利用者さまに対して法的に定められた数多くの文書作成義務があります。看護職・介護職は長い時間を割いてその作成に忙殺されています。

文書間には、共通する項目も少なくありません。今検討しているのは、ChatGPTを活用した文書作成支援です。

利用者お一人お一人の日々の生活をスタッフ間で共有するために、定期的にケース・カンファレンスを行っていますが、AIによる文字起こし・要約作成がその出発点になります。

AIは、日常業務の助けになりますが、100%任せきりになるものではありません。最後は、人間の眼で、いかなる時にも確かめなければなりません。2025.12.3.