ゆで卵よりも生卵のほうが冷蔵庫で長持ちする

毎回ゆで卵を作るのは面倒なので、まとめて茹でて保存したいとの思いから、農学部出身の知人に尋ねたところ、ゆで卵にすると保存が効かないと聞かされました。

その理由は?と尋ねると抗酸化作用が失われるからとのことでした。生卵にどんな抗酸化作用があるのか興味深く思い、早速A Iくんに相談してみました。

私:生卵とゆで卵とどちらが冷蔵庫での保存に向いていますか?

A Iくん:結論から言うと、ゆで卵よりも生卵のほうが冷蔵庫での保存に向いています。その理由として、生卵の殻には「クチクラ層」という天然の保護膜があり、これが細菌の侵入を防ぐバリアになっています。ゆで卵を作ると、このクチクラ層が熱で破壊されてしまうため、内部に細菌が入りやすくなります。

生卵(殻付き)は、冷蔵(10℃以下)なら、賞味期限(採卵後2~3週間程度)までは安全に保存できます。加熱調理するなら、期限後1週間程度まで使えることもあります。一方、ゆで卵(殻付きでも)は、調理後3〜4日以内が目安です。

私:熱で抗酸化作用が失われないのですか?

A Iくん:クチクラ層自体に「抗酸化作用(酸化を防ぐ化学的作用)」はほとんどありません。酸化防止というよりは、物理的な防御膜です。

ただし、間接的に酸化を防ぐ効果はあります。クチクラ層があることで酸素の侵入が減り、卵白中の酸化反応が遅くなるため、結果的に卵の品質(風味・ビタミン・タンパク質構造)を保つ助けになります。

流石はA Iくん、ありがとう。