146. マスク熱中症に注意しよう

新型コロナの緊急事態宣言が解除されはじめ、学校に行ける日ももうすぐです。春を飛びこえて、もう初夏の季節になっています。

新型コロナへの感染対策の、手洗いとマスクの着用および社会的距離(2メートル以上離れる)をとることは、緊急事態宣言が解除されても、当分の間、守らねばなりません。

これからの季節は、真夏よりも熱中症にかかりやすい季節です。暑さに慣れていない身体は、あまり汗をかかず、体温を下げることができません。気づくのが遅すぎると、意識がなくなり、ショック症状になります。

マスクをつけていると、とくに注意が必要です。吐き出した息と一緒に熱は飛んでいくのですが、マスクの中に熱がこもり、また吸い込むことになります。熱中症は、のどの渇きで気づくことが多いのですが、マスクをしていると、いつも湿った空気を吸い込みますので、気づきにくいようです。

こまめに、これまで以上に水分摂取をするように、気をつけてください。

2020-05-14

米シカゴ「スーパースプレッダー」から15人感染、3人死亡

【4月11日 AFP】米国が入国制限を発動し、新型コロナウイルスを閉め出せたかのように思われていた2月下旬、呼吸器系に軽度の症状が出ていたイリノイ州シカゴ在住の男性が、知人の葬儀に参列した。 男性はその3日後、今度は誕生日パーティーに参加し、親族と共に祝った。https://www.afpbb.com/articles/-/3278094?pid=22262473

米疾病対策センター(CDC)によると、この男性は自身が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症しているとは知らずに感染の連鎖を引き起こし、結果15人が感染、うち3人が死亡したという。

イリノイ州が都市封鎖を施行したのは、これらの集まりがあった数週間後の3月21日だった。他の自治体も同時期に封鎖に踏み切った。

CDCはこの「スーパースプレッダー」の案件を、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の勧告や外出制限令に従うことがいかに重要かを物語る例とみなし、今回の感染拡大がどのように起こったのか、その詳細を報告している。


2020.05.14 Thursday

唾液でのPCR検査が5月中にも可能に

唾液でPCR検査、5月にも可能 採取簡単、実施件数増加も     5/11(共同通信)

唾液を検体に使って新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査法を厚生労働省が早ければ5月中に認める方針であることが11日、分かった。現在主流となっている鼻の奥の粘液を綿棒で取る方法よりも安全で簡単に検体を採取でき、検査数を増やせる可能性がある。


鼻の奥の粘液を取る方法は、せきやくしゃみが出やすいため、検体を採取する人が感染するリスクが高い。このため感染防止策を徹底して検体採取を行わなければならず、検査体制拡充の足かせとなっていた。 図.PCR検査の検体として唾液を採取するための容器(豊嶋崇徳北海道大教授提供)

 


新型コロナ検査、自宅で唾液採取 米当局が初認可     日本経済新聞 2020/5/9

FDAが米ラトガース大の検査キットの緊急使用を認可し、同大が全米向けにキットを販売できるようになった。唾を入れたチューブを同大に送れば2日後に結果が判明する仕組みだ。患者がキットを入手するには医師の処方箋が必要だ。

これまでもFDAは、鼻や喉に綿棒を入れて粘液を採取するタイプの自宅用検査キットを認可している。ラトガース大は唾液を使う方が「苦痛が少なく(採取ミスが起きにくいため)信頼性が高い」と説明している。

トランプ政権は検査体制を強化するため自宅用キットの普及を急いでいる。自分で検体を採取できれば病院や検査場に足を運ぶ必要がなくなり、感染リスクを抑えられる。検査要員や防護服など検査に必要な物資の不足解消にもつながる。経済活動の再開を進めるためには、検査を増やして感染者を早期発見することが欠かせない。


タカラバイオ、唾液のPCR検査試薬        日本経済新聞朝刊 2020/5/17

タカラバイオは、唾液から新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR用検査試薬を発売する。厚生労働省の認可などを経て発売は早くて5月末になる見通し。鼻や喉から粘液を採取する検査は医療従事者のサポートが必要だが、唾液による採取は簡単で自分でもできるという。自宅で採取して検査場所に郵送するような使い方も可能になる。本格的に普及すれば、検査機会の拡充につながりそうだ。月200万検体分量産へ ということだ。


セルロースナノファイバー(CNF)とは?

CNF は、木材等植物の主成分のセルロースを直径数~数十ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)まで細かく解きほぐした繊維状の物質です。
植物から作られるCNF は、環境負荷が少なく、様々な優れた特性を有することから、幅広い用途への利用が期待され、現在製紙メーカーをはじめ、様々な業界で研究開発・用途開発が進められています。

COVID-19 2020.5.29まで

2020 May


2020 April


2020 March


2020 February

川崎病似の合併症で5歳児死亡 NY

COVID-19が大流行中のアメリカ・ニューヨークでは、子どもに「川崎病」と似た症状が見られるケースが増えていると, ニューヨーク州保健局は5月4日に発表し、注意を促した。その多くは新型コロナに感染しているか、抗体を持っているという。

このような合併症が確認されているのは15歳以下の児童で、4日時点の発表は15人だったのが8日には73人に増えている。また7日、新型コロナに感染していた5歳男児が合併症により亡くなった。この現段階での73症例について、クオモ州知事は8日の定例記者会見で、このように述べ危惧した。

「一般的に新型コロナの感染者の多くは子どもでないことがわかっており、事例としてはまだレアなケース」としながらも、「州内で新型コロナに感染した児童の中に、川崎病に似たような症状と毒素性ショック症候群のような症状で重症になるケースが73も報告されている」と述べ、これから詳しく調査していくという。Yahoo Newsから


2020.05.10 Sunday

新型コロナと医療崩壊

10歳未満の子どもの新型コロナウイルス感染者は、中国武漢では全感染者の1%、うち重症例はほとんどいませんでした。日本でも、10歳未満は253人、全体の1.7%に過ぎません。これまでのところ重症例は1例のみとなっており、死亡した子供はいません。

これは、2009年の新型インフルエンザの流行では、入院を必要とした10歳未満の子どもが、一万人以上、全体の65%を占めており、新型コロナウイルス感染とは大きな違いです。

新型コロナウイルス感染のパンデミックに対して、日本は他の国々に比べて感染者数があまり増えていないタイミングで休校措置がとられました。その結果、感染する機会としては、子どもから子どもでなく、大半が家族内感染と考えられます。

これまでの日本のPCR検査は、新型コロナウイルス感染が強く疑われる濃厚接触者だけに実施されていたので、子どもの検査数は非常に少なく、実態は全くわかりません。

いまは、新型コロナウイルスで大人の救急医療で医療崩壊が大きな社会的問題となっていますが、10年前の新型インフルエンザ流行時には、小児救急医療がその危機に瀕していました。

共通して言えるのは、ベッド数や医療機材不足の問題ではなく、救急医療現場で働く医師、看護師が平時から最小限の人数で行われていたことです。少し患者数が増えるだけで、あっと言う間に現場はパニックになるのです。

ピーク時の兵庫の感染者数は42名、うち重症例は10名前後です。これで医療崩壊が起こるようなら、イタリアやアメリカのようなアウトブレークではと思うと、そら恐ろしくなります。

新型コロナウイルスのパンデミックでは、中国でも、イタリアでも、アメリカでも、医療者や入院患者の感染が目立ちます。このウイルスはよく忍者に例えられますが、経験を積んだ医療者でも見逃してしまうようです。

志ざしの高い医療者でも、どこに潜んでいるかわからぬ敵に、防護具もつけずに、戦いを挑ませるのは無謀すぎます。入院前にPCR検査をルーチンに行えば、無症状の感染者を見つけることができるのです。防護具不足を心配しながら働く職場では、ますます人が離れていきます。

パンデミック第1波は、規律を守る日本人の従順さで乗り切ることがでましたが、第2波への医療資源確保を怠り、経済活動を重視していると、再び医療崩壊が起こるでしょう。医療現場、介護現場で働く人材確保がいちばんの課題です。

赤ちゃんの四季   2020-5-9

緊急事態宣言の延長決定と課題

日本政府の新型コロナウイルス感染症対策


  • 令和2年3月26 日、新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成 24 年)に基づき、政府対策本部が設置された。
  • 令和2年3月28 日(令和2年4月16 日変更) 新型コロナウイルス感染症対策本部が「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」決定。
  • 令和2 年4月7日 新型コロナウイルス感染症対策本部長は緊急事態宣言を行う。令和2年4月7日から令和2年5月6日 までの29 日間。
  • 令和2 年5月4日 緊急事態宣言の5月末までの延長決定.

兵庫県では、新規感染者数が着実に減少している。大阪や東京からの移入がなければ、終息しそうだ。

  • この間に、次期のパンデミックに備えての医療体制の整備が求められる。
  • 一番の課題は、医療者の感染防止である。
  • 一般入院患者にコロナ感染者の混入を防ぐことだ。
  • 予定入院者については、PCR検査をルーチン検査に加えることだ。無症状感染者の発見にはこれしかない(すべてでないにしても)。

神戸市立中央市民病院の研究報告では、

4月半ばの時点で抗体保有者が3%であったという。すでに5万人以上の神戸市民が罹患していたことになる。

PCR検査陽性者が260人であるので、ほとんどが不顕性感染であったということになる。重症化率は思いの外、低いということで、少しはホッとする。


2020.05.05 Tuesday

世界と日本の感染者数と死亡数(WHO Report)

*人口:UN data 2020 April

  • コメント:西太平洋地域、ヨーロッパ、アメリカ大陸と3つの地域に分けてデータが示されている。
  • ヨーロッパはドイツを除きいずれの国でも死亡率は感染者数の10%を超えている。
  • アメリカ大陸では5~7%で、西太平洋地域では1~2%と地域により大きく異なる。
  • 西太平洋地域の国々と比べると、日本は感染者数が少ない割に、死亡率が高い。

日本の感染者数と死亡数  5月1日現在


2020.5.1