映画「ナポレオン」を観て

ナポレオンの映画というだけで、昨日HAT神戸まで観に行きましたが、平日のせいか観客はまばらです。

18世紀末、フランス革命後の混乱に揺れるフランスで、若き軍人ナポレオンは共和国成立のために目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命されました。ナポレオンは、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰め、最後は失脚し、セントヘレナ島に流刑されるまでの3時間近い大作です。

フランスの最高権力を手に、何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛け、フランスを「守る」ための戦いが、いつしか「侵略」、そして「征服」へと向かっていったのです。その戦闘場面は昔も今も変わりません。これは、人類がもつ「性」なのでしょう。

同時進行で、皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオンが、最愛の妻ジョゼフィーヌが妊娠できない身であることがわかり、不本意な離婚に追い込まれるシーンがあります。そこで、ナポレオンが ”I miss you.”と連呼します。”I miss you.” という英語表現だけが私の記憶に残っています。2023.12.15.