適応能力をもつ動物が生き残ってきたが

陸上に暮らす動物は、すべて海からやってきたものの子孫です。陸上に進出した時期は、昆虫の祖先がおよそ4億8000万年前、脊椎動物がおよそ3億8500万年前とされています。鳥類は、およそ1億5000万年前までに恐竜から進化しました。それに比べて、われわれ人類、Homo-Sapience(賢い人類)が現れたのは、たったの30万年前です。

動物は陸上に進出すると同時に、大地を動き回るための移動手段を進化によって獲得しました。脊椎動物は歩き回るための手足を、虫たちは脚のほかに、さらに遠くまで移動するための「羽」を得たのです。この進化により、地球上での気候変動による絶滅の危機を乗り越えてきたのです。

人類は、自らの身体で移動する代わりに、すぐれた脳と手で、多くの道具を生み出し、地球上での覇者になりました。いま、地球温暖化が大きな課題になっていますが、私たち人類は、この逆境を克服して新しい進化を遂げていくと私は信じています。

これまでの生物の進化は、自らの身体を変化させてきましたが、これからの人類は、生活環境に適応するために、身体の変化でなく、生活環境そのものをコントロールし、地球にとどく太陽エネルギー量、降雨量などの適正化手段を開発していくことでしょう。

2023.9.9.