鶴は千年亀は万年、インドゾウは80年

日本人の平均寿命は男82歳、女87歳、しかも人口の30%が65歳以上の高齢者ということです。2050年にはその割合が40%近くにまで上昇するようです。

政権内部からのマイナリティーに対する否定的な言動が話題になっていますが、これが多くの政権担当者の本音なのでしょう。つぎに出てくるのが高齢者軽視の発言ではないかと勘ぐりたくなります。気分ばらしに、地球上の生物の寿命について調べてみました。

脊椎動物の寿命一覧

平成23年の理科年表に掲載されている脊椎動物の寿命一覧をみると、ほ乳類ではインドゾウの80年、ウマが62年です。鳥類ではコンドルの65年が最長です。爬虫類ではアオウミガメ37年、ガラガラヘビの30年です。最も長寿なのが魚類のチョウザメの152年、ついでウナギの88年です。

寿命が最長の古代魚チョウザメ

寿命が152年と最長のチョウザメは、卵巣卵の塩蔵品がキャビアとなる魚類です。サメという名がついているにもかかわらず、チョウザメ目チョウザメ科に属する硬骨魚であってサメ(軟骨魚)の仲間ではないそうです。

チョウザメは、この地球に2億5千年前のジュラ紀から生息するという世界最古にして世界最大の硬骨魚に分類され、古代魚の印として硬鱗(こうりん)と呼ばれる蝶に似た鱗がついており、これが、日本でチョウザメと言われる所以だそうです。

鶴は千年、亀は万年

鶴は千年亀は万年、「淮南子―説林訓」などにみる中国の伝説のことばとして 古くから長寿の象徴とされ、慶事には鶴亀にことよせて祝う習わしが今日まで続いてきました。

現在、最も長生きしているカメは、セーシェル諸島のバード島にすんでいる、「エスメラルダ」と名づけられた『アルダブラゾウガメ』です。
年齢は200歳以上と推定されており、これが確かであれば、現在生きている動物の中で、世界最長寿となります。一方、ツルの寿命は、野生のもので20~30年と言われており、鳥類の中でも特段長寿ではなさそうです。

2023.2.8.