悠々と旅する無人探査機ボイジャー

NASAの無人探査機、ボイジャー1号とボイジャー2号は、1977年の秋に打ち上げられ、以来45年間宇宙の果てまでの旅を続けています。

木星、土星を相次いで訪れたボイジャー

ボイジャー1号とボイジャー2号が、打ち上げられたのは、宇宙船アポロ11号の月面着陸後8年目の1977年秋です。

打ち上げ後、ほぼ2年で木星を訪れ、さらに1年後に訪れたのが土星でした。元々この2つの惑星を探査するのがミッションでした。

当初の計画では、天王星と海王星を訪れるには、費用がかかり過ぎるということで、予定に入っていませんでした。ところが、2号が土星を訪れた時点で、計器類が十分に機能していたことから、天王星探査に向かうことになったそうです。

2機のボイジャーは、木星(写真1、写真2)と土星(写真5、写真6)のそばを通過し、クローズアップ写真を初めて撮影したのです。(日経サイエンス2023年1月号より引用)

今は200億キロ離れた星間空間を悠々と

ボイジャー1号とボイジャー2号が、木星、土星の探査で送ってきた美しい写真の記憶はありましたが、その後についての報道はあまりなく、忘れ去っていました。

その後、ボイジャー2号は天王星を1986年1月に、海王星を1989年8月に立ち寄り、今は、ボイジャー1号とボイジャー2号ともに太陽圏から飛び出して、200億キロも離れた星間空間を悠々と、機器に制御されながら、さらに遠くの未知の世界を目指して旅しています。
あまりにもロマンチック過ぎ、驚かされます。次の宇宙の果てからの便りが楽しみです。
2023.3.20.