今年の目標はルネッサンスです

新年おめでとうございます。

年末に、NHKのEテレの「100分で名著」に取り上げられていた2021年の新書大賞、人新生の「資本論」という集英社新書を買ってきて読みました。

最近は、SDGsばやりで、環境を守る産業が、今後の経済成長の鍵のように言われる中、マルクス主義を再び持ち出し、脱成長社会を唱える著者は、大阪市大の若手の経済学者斎藤幸平氏で、密かに共感していました。

かつては、「物を大切にすること」が、子どもへの教育でした。今は、無駄遣いを煽ることで社会が動くと考える時代です。大学での研究も経済発展に直接貢献できる研究には研究費が配分され、工学部や医学部は肥り、人文学部はやせ細っています。

戦後の貧困から、高度経済成長社会を実現し、いま衰退していく日本の経済をみていると、私自身のライフサイクルと全く同じで、斎藤幸平氏のいう脱成長社会がよく理解できる気がします。

でも、こんな本がベストセラーになるとは、今の若者も変わってきたのかと思って、正月に息子たちに問うと、そんな本知らんと言われました。
どうやら、読んでいるのは、時間の余った高齢者たちかも知れません。

今年の目標は、元気に活動復帰すること、ルネッサンスです。

2022年1月3日