寒中お見舞い申し上げます。

厳しい寒さに向かう折ですが、いかがお過ごしでしょうか。
新年早々の能登半島大地震の揺れ、阪神・淡路大震災がフラッシュバックされました。

道子が亡くなり、はや4か月が経過しました。あらためてみなさまの生前のご厚情に対して深く感謝申し上げます。さる21日には、息子・娘・孫たちの立会いのもと、尼崎市如来院の墓地に、お骨納めも無事に終了しました。

私にとっては、1か月足らずでしたが、高齢者施設で共に過ごせた時間が、大切な思い出になっています。今は、自宅に戻り、買い物・料理にもなれ、娘透子が傍にいてくれるために、元気に生活しております。

新型コロナも第5類になったために、外出が容易となり、月2回の神戸しあわせの村にある障害児者福祉センター「にこにこ」の役員会に出席し、神戸大学の友人の誘いで週2回の東灘区民ホールでの囲碁同好会に、最近増えてきた友人とのお食事会にと退屈せずに過ごしています。

みなさまのご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2024.1.23.

アメリカ在住の友人からのメール

年が明け、もう月半ば。あっという間に時が流れていきます。

長年アメリカに在住の大学時代の同級生から、新年のメールが届きました。彼女は妻のLINE友達で、週に1度は1時間以上の長話をしていました。今回の私へのメールでは、今年の11月にあるアメリカの大統領選挙についてのコメントです。

現在の推測ではトランプが共和党候補に選ばれそうです。どうしてアメリカ人がトランプのような人を大統領候補に選ぶのかわかりません。バイデン大統領は年齢がいっているし、沢山の移民が不法に入国している事実と、一般国民の毎日の食糧費が高くなっている事等でバイデンはトランプに負けるのではないかと(私個人の意見ですが)、心配をしています。と書かれていました。そのメールへの私の返信として、

あなたは、「アメリカ人がトランプのような人を大統領候補になぜ選ぶのかわかりません。」ということですが、私は、かつて、日本の皇室制は素晴らしいと言う話をアメリカ人の友人から聞いたことがあります。アメリカには天皇陛下がいない。”America First”と連呼するトランプの強い姿が、国民に夢を与えるのでしょう。

一方、日本では、政治資金パーティー券を巡る事件が連日報道されており、内閣支持率は30%を下回っています。でも、誰が首相になっても変わらないと、政治への無関心、諦めムードです。

国民の30%が65歳以上の高齢者、世界で最も長寿国の日本、身動きが取れない感じです。今のところ、高齢者への福祉はほぼ従来通りですが、これがいつまで持つことやら。

これからも、USA便りを楽しみにしています。 2024.1.18.

 

易経のはなし。 衰運から開運に脱出するには,

昨秋に神戸学院大学の博学の西尾久英教授から「易経」を紹介され、早速読み始めたのですが、内容が膨大すぎて枕元に置いたままでした。年末年始の休暇で時間も十分あり、再び手に取ってみました。

「易経」は、四書五経と呼ばれる儒教の経典の一つで、六十四の卦から成り立っています。六十四の卦は、三つの要素、「天」・「人」・「地」の組み合わせ。「天」は陽と陰の相互作用、「人」は仁と義の相互作用、「地」は剛と柔の相互作用でなり、さらに同じ組み合わせをもう一組、合わせて2の4乗、六十四通りで成り立っています。

「火水未済」が今の時勢に相応しい

年頭にあたって、易経最後の六十四番目の「火水未済」が今の時勢に相応しいと感じました。そこに、記述されているのは、

  • 完成した時代から、未完成の時代に移行しました。これから、また新たな完成に向うのです。
  • 急いではなりません。実力を養い、準備を整えて、順次に事を運びましょう。すると、凶運から盛運に向かっていくのです。
  • 最初はできそうにない事も、やがては成し遂げられます。
  • 慎み深さを失えば、良いことは何もありません。
  • 妄動せずに、全員が一致努力して事に臨めば、事態は好転します。
  • 火と水がうまく交わるように、適材適所を計りましょう。

これら三千年前の古代中国の教えは、現日本政府の施策よりも説得力があり、国民に希望を与えてくれるようです。2024.1.2.

映画「ナポレオン」を観て

ナポレオンの映画というだけで、昨日HAT神戸まで観に行きましたが、平日のせいか観客はまばらです。

18世紀末、フランス革命後の混乱に揺れるフランスで、若き軍人ナポレオンは共和国成立のために目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命されました。ナポレオンは、クーデターを成功させて第一統領に就任、そしてついにフランス帝国の皇帝にまで上り詰め、最後は失脚し、セントヘレナ島に流刑されるまでの3時間近い大作です。

フランスの最高権力を手に、何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛け、フランスを「守る」ための戦いが、いつしか「侵略」、そして「征服」へと向かっていったのです。その戦闘場面は昔も今も変わりません。これは、人類がもつ「性」なのでしょう。

同時進行で、皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオンが、最愛の妻ジョゼフィーヌが妊娠できない身であることがわかり、不本意な離婚に追い込まれるシーンがあります。そこで、ナポレオンが ”I miss you.”と連呼します。”I miss you.” という英語表現だけが私の記憶に残っています。2023.12.15.

勝ちきることの難しさ

今年の阪神は本当に強い。75年間応援してきたが、これまでで一番強い気がします。日本シリーズの相手がどのチームであろうと勝ちきると信じられます。

一時は「ダメ虎」と揶揄されてきましたが、今の闘いぶりは、虎が「百獣の王」だと納得できます。(西欧では、百獣の王はライオンを指しますが、中国においてはトラを指します。)

 藤井聡太が世紀の大逆転で八冠に

八冠を狙う藤井聡太七冠と名誉王座の資格がかかる永瀬拓矢王座との「絶対に負けられない戦い」が10月11日に行われ、藤井聡太七冠が永瀬拓矢前王座のAI勝率「99%」から世紀の大逆転となりました。

私は、将棋については全くの素人で、たまたま囲碁将棋チャンネルで生中継していたので、両者の対決風景をテレビで眺めていました。画面には、一手指すごとに勝率が表示され、後半には永瀬拓矢王座の有利をグラフは示していましたが、両人の所作を見ていると、藤井聡太七冠の方が圧倒的に落ち着いた所作でした。

勝ちきることの難しさ

私は、今春より、東灘区の囲碁同好会に週2日参加しており、四半期ごとにリーグ戦が行われています。今は三段で、全体の上三分の一に位しています。一番の高位者は八段です。

一局の終盤に入ると、下手ほど自分の有利を守ろうと打つ手が消極的になることを実感します。勝負ごとは何でも同じこと、高段者になるほど終盤の戦いに長けているように見えますが、実は下手が勝手に転けているような気がします。

人生も同じこと、最期まで気を緩めることなく、前向きに生き抜いていかねばなりません。

2023.10.21.

ChatGPT との奮闘記 その3

人間の文章のような自然な感じがするのは、なぜ?

ChatGPTで生成される文章が、いかにも「コンピューターが作った文章」という感じでなく、人間の文章のような自然な感じがします。

AIが話題になったときから、「深層学習」という人間の脳の仕組み、ニューラルネットワーク・モデルが用いられているのを知ってはいましたが、これまでAIの応答はいかにもコンピューターの答えという感じでした。

今回のChatGPTで生成される文章の自然さの仕組みが、どのようみして成り立っているのか知りたく思っていました。
外出ついでに書店に立ち寄ると、ChatGPTの入門書が店頭に積み上げてありました。ページを繰ると、「人間の文章のような自然な感じがするのは、なぜ?」という章がありました。その一部を紹介します。

ファインチューニングというモデル

その理由は、ChatGPTにはファインチューニング(細かい調整)というモデルが組み込まれているからだと記載されていました。ユーザーとAIの会話形式のデータについてのファインチューニングを行うことにより、より自然な会話が可能になったそうです。ChatGPTで作成された文章は、人間の場合の思考形式ではなく、大量の学習データを処理して、「それらしい答え」を確立的に出しているに過ぎません。

ChatGPTが作成した文章は正しいとは限らない

データベースに十分な情報がない場合や、大量の誤情報が送りつけられてくると、間違った内容の文章を作成し、世の中を混乱に陥れます。
私たち人間は、コンピューターに負けないように、日々の知的訓練を怠ってはなりません。
2023.5.31.

ChatGPT との奮闘記 その1

チャットGPTとは、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット、AIによる文章化ソフトです。その文章力の凄さから、世界中が騒然としています。私も時代に遅れてはならないと、ダウンロードを試みたのですが、もう一つうまくいきません。

中高時代の友人に指南を受ける

中高時代の同級生4人でメールのやり取りをしています。その一人でIT関連の仕事をされていたS君が、ChatGPTを使っていろんな情報収集の可能性、その弱点と優秀性について紹介されていました。

私自身でも使いたくなって、何度かダウンロードを試みたのですが、上手くいきません。彼に相談すると、懇切丁寧な「ChatGPTの使い方」をPDFにしてすぐに送ってきてくれました。

私がしても、上手くいかなかった原因がわかりました。Google検索で「ChatGPT」を入れるまでは良かったのですが、最上段に出てくる「Introducing ChatGPT」を見逃して、2段目以後のサイトにアクセスしていたのです。

第二の難関が

インストールに成功し、テレビで見慣れた画面も現れました。使い始めると、画面がすべて英語なので、これは英語で問いかけなくてはと思い、
Q:「I am Japanese. How to use Japanese? 」と問いかけると、
A:「こんにちは!(Konnichiwa!) If you want to use Japanese, there are several ways you can do it, depending on your goals and interests. Here are some suggestions: Learn the basics: If you’re new to Japanese, start by learning the basics of the language, such as hiragana . . . .」と答えてくるのです。要約すると、日本語の勉強をしなさい。ご親切にも「ひらがな」からはじめることを勧めてくれました。

これでは使いものにならないと、再度問いかけてみました。
Q: 「I am native Japanese, and It is difficult to ask in English. Can I ask you in Japanese?」と問い直すと、
A:「はい、もちろん大丈夫です!何か質問があれば、遠慮なく日本語で聞いてください。お答えできる限りお手伝いいたします。」と丁寧な対応をしてくださいました。

そのあと、「月までの距離は?」という私の問いに対して、丁寧すぎる回答をくれました。これからは、問いかけるスキルを身につけなくてはと思いました。S君、また相談にのってください。

正しい答えも、間違った答えもある

私の専門分野から、新生児脳障害のひとつである核黄疸(Kernicterus)について問いかけると、Nuclear icterusと誤訳され、その説明内容は全く見当違いのものでした。
5月3日のブログに、「端午の節句の由来」を取り上げました。ChatGPTの回答では、日本での歴史についての記載が少なく、中国での由来を中心に記されています。ChatGPTの情報の中には、日本語よりも中国語での情報が多く含まれているのかもしれません。とはいえ、立派な文章には恐れ入りました。
AIによる文章化ソフトも、道具の一種、要は使い方次第なのでしょう。

自分のブログを英訳してみる

ChatGPTが英訳機能をもつことを見つけました。早速、自分のブログの英訳を試みました。手始めが、最新のブログ、「大人を癒してくれる“まなかい”」です。
瞬時に打ち出されてくる英文を見て、驚きました。口頭でもなかなかわかってもらえない文章を瞬時に訳してしまうのです。

これは使いものになると思ったものの、一抹の不安もあり、早速高校時代の友人で英語、フランス語に堪能なN子さんにメールで相談してみました。すぐに次のような返事が来ました。
「賢いAIさんが翻訳されたのだからこれでよいと思いますが、多少子どもたちに関心があって、Dr.のお考えにも触れてきたためか、ちょっと頼りなく感じています。AIさんは、文章はきちんと訳してくれますが、それぞれの分野の知識や著者のemotionの分野まではまだ汲み取れないのかな? どう思われますか?」

思い出すのはパリ留学時の出来ごと

彼女のコメントを見て思い出したのは、50年前のパリ留学時のことです。2年目に入り、フランス語で論文を書くようにと言われ、和仏辞書を片手に必死に書いて、ボスのところに持っていった時のことです。

一目見るなり、おまえの書いている文章の意味はわかるが、これはフランス語の論文ではないと言われました。最後は、全く原形を止めない文になっていました。
今回のAIの文章は、あの時の私のフランス語での文章とは比べものにならない出来栄えであると変に納得しています。

英文の大意の間違いをチェックすれば、私の英語よりもmuch betterです。
しばらくは、ChatGPTのお世話になってこれまでのブログの英訳を続けてみようかと思っています。少し内容が充実すれば、メールで交信のある外国人留学生たちに紹介できるのを楽しみにしています。

最後に

ここまでたどり着けたのも、高校時代の同級生や、私のブログで安否確認をしてくれている友人たちのおかげです。これからも、ご指導をお願いします。
2023.05.14.

バラを見ていると気分が爽快に

本山バラ公園のバラが満開です。毎年、連休の頃になるといろんな花形・色彩の花を咲かせています。私はバラの花、特に真紅の大輪のバラが大好きです。
バラにはさまざまな花形があり、何万もの品種があるそうです。

世界中に150~200種類のバラの原種

バラは、バラ科バラ属に属する植物をさします。世界中に150~200種類の原種バラがあるといわれており、そのすべては北半球のみです。ヨーロッパにもアメリカ大陸にも、中国にも、そして日本にも原種バラがあります。

人工交配させたのはジョゼフィーヌ

1800年代初めナポレオンの妻ジョゼフィーヌは、フランスのパリ西部近郊にあるマルメゾン宮殿に世界中からバラの原種や園芸種を集め、園丁に人工交配させました。
遺伝の法則がわかる前で、画期的なことでした。これにより、1791年のフランスのバラのカタログには25品種程度が紹介されているに過ぎなかったが、1829年には4,000品種に及んだと言います。ジョゼフィーヌがいなければ、バラの品種改良は100年遅れていただろうと言われ、現代バラへ至る先駆けとなったそうです。

バラ公園のバラも毎年変わっていくようです。かっては、四季咲きのプリンセス・ミチコがいつも植えられていましたが、今年は大きく様変わりしていました。ステファニー・ド・モナコ(左)とジュピレ・デュ・プリンス・ド・モナコ(右)の2種を撮してきました。

  

2023.5.8.

 

The roses at Honmaya Rose Park are now in full bloom.

The roses at Honmaya Rose Park are now in full bloom. Every year, around the holiday season, they bloom in various shapes and colors. I particularly love the large, deep red roses. There are many different types of roses, with tens of thousands of varieties worldwide.

There are 150-200 species of wild roses around the world, all of which are found only in the northern hemisphere, including Europe, North America, China, and Japan. In the early 1800s, Josephine, the wife of Napoleon, collected wild and cultivated roses from around the world at the Malmaison Palace near Paris, and had her gardeners crossbreed them, a groundbreaking achievement before the laws of genetics were fully understood. As a result, while the French Rose Catalog of 1791 listed only about 25 varieties, by 1829 it had grown to 4,000. It is said that without Josephine, rose breeding would have been delayed by a century, and she is considered a pioneer of modern roses.

The roses at the park seem to change every year

 

 

日本の幸福度ランキングは137カ国中47位B

「国際幸福デー」の3月20日、「World Happiness Report(世界幸福度報告書)」の2023年版が発表されました。
この報告書は2012年以降、毎年発表されており、米ギャラップ社の世論調査をベースにし、各国の約1,000人に「最近の自分の生活にどれくらい満足しているか」を尋ね、0(完全に不満)から10(完全に満足)の11段階で答えてもらう方式で国ごとの幸福度を測定しているそうです。

日本の順位は137カ国中47位

国別の幸福度ランキングで、日本の順位は137カ国中47位となり、前年(146カ国中54位)より上昇したとのことです。1位はフィンランドで、上位は欧州の国々が目立ち、特に北欧5カ国が7位までに入っています。

主な国の順位は以下の通り。国名の後の数字は幸福度(0~10)。
1位 フィンランド 7.804
2位 デンマーク 7.586
3位 アイスランド 7.530
4位 イスラエル 7.473
5位 オランダ 7.403
6位 スウェーデン 7.395
7位 ノルウェー 7.315


47位 日本 6.129
57位 韓国 5.951
64位 中国 5.818

幸福のとらえ方がスコアに影響

幸福度の判定には、➀1人あたりGDP、➁社会的支援、➂健康寿命、➃人生の選択の自由度、➄寛容さ、➅腐敗の少なさという6つの変数が使われています。日本は上位の国々を比べて、健康寿命では上回り、1人あたりのGDPも上位と大きな差はありません。人生の選択の自由度や寛容さといった主観的評価項目のスコアが低いのです。
日本(47位)や韓国(57位)、中国(64位)の東洋系の国々では、幸福のとらえ方が主観的で、社会や文化が西洋とは大きく異なり、数値化や順位付けには一定の限界があるようです。

日本が幸福度を高めるには

世界に先駆けて、高齢化、少子化などの課題に直面する国、日本が、豊かさと持続可能性を両立し、一人ひとりが幸せを実感できる社会を如何に構築するかです。
これを叶えるためには、日本固有のアプローチを早期に確立し、実践する必要があるでしょう。

World Happiness Report 2023(公式ウェブサイト)

2023.3.25.

恐ろしや蝙蝠(コウモリ)B

コロナウイルスの自然宿主として主要な動物種はコウモリです。COVID19の流行と中国武漢のコウモリとの関連性が当初指摘されていましたが、未だに定かではありません。
COVID19と関連付けられている重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)もコウモリを自然宿主としています。

鳥なき里の蝙蝠(コウモリ)

コウモリは、空中を飛べる唯一の哺乳動物です。
今日では、稀有種は珍重されていますが、獣でもなく、鳥でもないコウモリを、昔は一段低く見ていたようです。

「鳥なき里の蝙蝠(こうもり)」とは、にせもの扱いの喩えで、すぐれた人がいないところでは、つまらない者がわが物顔をして威張ることを言います。

多くのコロナウイルスを保有するコウモリ

多くの動物がコロナウイルスを保有していますが、コウモリは特に多くのコロナウイルスを保有しています。1万匹のコウモリから91種類のコロナウイルスが分離できたという研究もあります。
コウモリは、コロナウイルス以外にも、エボラウイルスやマールブルグウイルスなどさまざまなウイルスを保有しています。エボラウイルスとマールブルグウイルスは、エボラ出血熱とマールブルグ出血熱の原因ウイルスで、COVID19よりもはるかに致死率が高い病気です。

マールブルグ病とは

国立感染症研究所の直近の感染症情報(2023年3月7日付)として、ウイルス性出血熱のひとつであるマールブルグ病が取り上げられています。
この疾患はエボラ出血熱と同様に、高病原性のウイルス感染症で、ケニア、コンゴ、ウガンダなどのアフリカの国々で症例が確認されています。この名称の由来は、ドイツのMarburgで最初の症例が確認されたことによるものです。

動物のウイルスが人に感染し、それが人から人へと広がるのは稀

COVID19は、動物に感染していたコロナウイルスが人に感染したことから始まりました。通常、動物のウイルスが人に感染し、それが人から人へと広がることはありません。
しかし、COVID19のように、変異した動物ウイルスが人に感染し、人に適応して、人から人へと広がっていくことがまれにあります。

A型インフルエンザウイルスがコウモリに

高病原性の鳥インフルエンザが、日本国内でも猛威を振るっています。発生が確認された養鶏場や、処分されるニワトリなどの数も過去最多を更新しています。

鳥インフルエンザの原因ウイルス、A型インフルエンザウイルス「H5N1」は、鳥類で起きる感染症と考えられていましたが、最近、コウモリにおいても発見されています。

高病原性の鳥インフルエンザウイルスが、コウモリにおいて変異し、哺乳動物への伝播が起きないことを願っています。
2023.3.15.