英国のデミス・ハサビス氏が、タンパク質の構造を予測する人工知能(AI)を開発し、昨年秋にノーベル化学賞を授賞されました。彼は、ゲームの世界でAIが人間に勝利できることを決定づけた「アルファ碁」の生みの親でもあるのです。
これまでの型にハマった「定石」にこだわらず、自由に指し手を選ぶ「アルファ碁」で学んだ若手棋士たちが、ベテラン棋士たちを打ち負かしています。社会生活においては、AIの悪用の制限といった当面解決すべき課題もありますが、これまでの殻を破る新しい発想の重要性を気づかせてくれます。
近い将来、AIによる子育ても話題になりそうです。これまでの育児書に書かれている「してははいけないこと」が、新しい育児法では高く評価される時代となり、また、画一的な教育ではなく、AIが選んだ個々の特性にあった教育で学んだ子どもたちは、自信に満ちあふれ、生き生きと楽しそうに日々を過ごし、立派に成人していく姿が見えます。
これは、今年の私の初夢です。
2025.1.15.
子ども健康コラム1月号