実況中継は真夜中だったので、NHKプラスの録画で観ました。私にとっては、懐かしいパリの光景が次々と映し出せされ、気がつけば3時間も画面に釘付けになっていました。
フランス文化の力を感じる
その演出をみていると、フランス人にしかできない何かを感じます。これが文化の力なのでしょう。フランス人のこころには、フランス革命当時のスローガン、「自由・平等・博愛(仏語でLiberté, Égalité, Fraternité)」の精神が、今日でも根強く残っている感じがします。
Fraternitéは、最近では「友愛」と訳されています。その語源が兄弟(frère) であることは、フランス革命で立ち上がった市民は身分や出自を超え皆兄弟である、という考えからきています。
クーベルタン男爵の唱えたオリンピック精神
第1回大会はアテネですが、第2回は1900年にフランス万博の付属競技会として今回と同じパリで開催されました。
今回の演出をみていると、近代オリンピックの父と呼ばれるフランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵の唱えたオリンピック精神、「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」という理念が随所に出ています。
その幕切れにおいて、セリーヌ・ディオンさんが歌唱したシャンソン「愛の讃歌」も、これまでとは違った感動です。ただ一つ残念なのは、パラリンピックと融合されなかったことです。車いすの方が聖火ランナーとして参加されてはいましたが、もう一息です。2024.7.27.
まだご覧でない方は、ぜひNHKプラスで観て下さい。