学校で出会った友は、生涯の友

令和2年度の文部科学省の調査では、小学生63,350人(1.0%)、中学生132,777人(4.09%) 、高校生43,051人(1.39%)が不登校です。中学校では、どのクラスにも不登校児が2人いる勘定です。
平成17年度以降、全国の小・中・高別の不登校生徒数は、増加の一途です。なかでも、平成25年度を境に一気に増加し続けています。

なぜ不登校児が増えているのか?

不登校の要因である貧困・ヤングケアラーなど家庭の生活環境に係る深刻な問題は、政治的な課題です。
一方、学業を続ける上で何の不自由もない家庭環境にある生徒の不登校も少なくありません。ネット社会に適応しない学校での指導内容は、これらの生徒たちにとって魅力的でなく、苦痛を伴うようです。
一日中硬い椅子に座り、くそ面白くない、分かり切った知識伝授だけなら、ネット社会に、わざわざ、学校に行く必要がなくなったのでしょう。

「SNSネイティブ」の中学生たち

今の中学生は、「SNSネイティブ」です。スマホの普及とともに利用が拡大したのが、Twitter・Instagram・LINEなどのSNSです。彼らは、SNSを使いこなして情報収集を行ったり、知人とコミュニケーションを取ったりしています。世の中はデジタル化が進み、大きく変化しています。宇宙に人間が飛び立ち、世界中の子ども同士がスマホで交信できる世の中です。

学校は子ども同士のコミュニケーションの場

高1になる孫娘のSNSの交信相手をみると、同じ高校の友人のようです。デジタル化が進んでも、いつも一緒に生活しているクラスメイトです。いきなり出会ったことのない人と話すのには抵抗感があるようです。
学校が、同年代のいろんな友人と知り合う場であることは、今も昔も変わりません。学校で出会った友は、生涯の友です。
2022.11.21.