兵庫、大阪のCOVID-19死亡率が高い

第6波の感染者数増加は抑えられたようですが、感染者数は高止まりのままです。若年層から高齢者層に蔓延したために、このところ連日死亡者数が増加しているようです。このたびの第6波においては、首都圏に比べて大阪府、兵庫県から発表されるCOVID-19による死者数がかなり上回っているのが気がかりで、その動向を調べてみました。


資料としては、東洋経済オンライン編集部が日本国内において現在確定している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を厚生労働省の報道発表資料からビジュアル化したデータを流行開始時より、ネット上に公開していますので、参考にさせてもらいました。

第5波流行時(2021/7/1〜10/31)と第6波流行時の(2022/1/1〜2/20)それぞれの期間における兵庫県、大阪府、東京都、神奈川県について検査陽性者数、PCR検査人数、COVID-19による死亡数を求めました。人口は、2017年の厚生省発表のデータです。

兵庫、大阪での死亡率は首都圏の2倍以上ですが、検査陽性率はかなり低いので、首都圏では見逃し例が多のかも知れません。毎日発表される数字に一喜一憂しない方がよさそうです。何分にも元データの正確度を把握していないので。カギを握る高齢者のワクチン接種率についての両圏域のデータもありません。

第6波時のデータ(2022/1/1〜2/20)

検査陽性者数 対人口千 検査人数 対人口千 検査陽性率 死亡率
対人口10万
兵庫県 25.6 57.2 44.7% 5.25
大阪府 43.9 131.6 33.4% 6.09
東京都 38.1 75.9 50.3% 1.99
神奈川県 25.3 34.7 73.1% 2.49
全国 21.8 78.3 27.9% 2.71

第5波時のデータ(2021/7/1〜10/31)

検査陽性者数 対人口千 検査人数 対人口千 検査陽性率 死亡率
対人口10万
兵庫県 6.3 40.9 15.3% 1.44
大阪府 10.0 142.8 7.0% 3.67
東京都 11.9 71.9 16.5% 6.22
神奈川県 9.3 51.9 73.1% 3.52
全国 6.3 61.3 18.0% 2.43

2022/2/22作成