昨夕に、神戸大学囲碁部の集まりに参加し、60歳以上も歳の離れた学生たちと囲碁を打ってきました。盤面に向かうと、もう歳の差は関係ありません。彼らは学生大会に出場するメンバーであり、4時間かけて2局打っただけですが、心地よい疲れと満足感に浸ることができました。
伝統ある神戸大学囲碁部
神戸大学は、アマチュア囲碁界では有名で、2003年の日本一を決める決勝戦では文学部OBの西村修さん、理学部OB の多賀文吾さんという神戸大学同士の顔合わせとなって、アマ囲碁界を沸かせました。
その影響もあり、同窓生の親睦を図ろうとKUC囲碁クラブが設立されました。とある縁があって、私も去る6月からメンバーに加えて頂きました。日本アマ囲碁界のトップクラスの方もおられ、月に1回の例会を楽しみにしています。
一方、新型コロナの流行もあってか、ここ数年、学生の囲碁部員数が激減し、その存続の危機にあったそうですが、今年は新入部員が7名あり、再興が期待されています。
学生会館の5階の部室を訪ねて
初めて立ち入った部室は、和室で将棋部や華道部などとの共有で、エレベーターはなく、高齢の私には一苦労です。学生会館そのものが昭和41年に建設されたもので、老朽化が著しく、昔あったCOOPの書店も無くなっていました。
学生の部活動は、学生生活における重要課題です。雨漏りがするなど、立ち入って初めてわかった惨状です。研究活動には資金を出すが、学生のアメニティーは後回しにしていたことを反省しています。
AI囲碁ソフト開発者がノーベル賞を
2024年度のノーベル化学賞が「AI でタンパク質構造予測」を開発した、グーグル傘下のディーブマインドCEOのデミス・ハサビス氏ら3名に授与されました。
ハサビス氏は、AI囲碁ソフト「アルファ碁」の開発者でもあり、各国のプロ棋士に勝利したことで大変有名な方です。
大学での囲碁の授業は、論理的思考力を養う
今や、プロ棋士にもAI囲碁ソフトは貴重なツールとなっています。大学授業に囲碁を取り入れることで、単に囲碁を学ぶだけでなく、囲碁を通じてAIの活用原理を知り、幅広い論理的思考力が養われるのは間違いありません。
囲碁を学ぶことにより、一般教養のみならず、先を読む力、論理的思考力などを養うことができると、多くの大学で授業科目に取り入れられています。
いち早く取り入れたのが、東京大学です。2024年度版の授業カタログには、全学体験ゼミナールとして開講し、囲碁のルールを学び、お互いの実戦を通じて、判断力・分析力・洞察力・集中力などを養うことができると人気授業になっています。
我が母校も、クラブ活動だけでなく、授業科目にも取り入れて欲しいものです。
3024.10.10.