年に2回の高校時代のクラス会
八十歳を過ぎ、第一線から退き、時間的なゆとりができたこともあり、クラス会(がらくた会)が毎年2回開催されるようになりました。
私たちの時代は一クラス55名ほどでした。毎回10名以上の出席者があります。Iくんがメーリングリストを管理し、20名に連絡してくれます。メルアドを持たない一名の男だけには電話での連絡だそうです。大半は関西エリア在住者で、毎回2〜3名の首都圏在住者も参加しています。
目は霞、耳は遠い連中ばかりですが、脚は達者で、公共交通機関を独りで利用し、みなさん集まります。口だけは70年前と変わらず、勝手に喋りまくっています。岡崎からはじめて参加したYくんは、自分の短歌が新年の歌会始で佳作に選ばれ、宮内庁からの表彰状の写真を披露してくれました。クラスメートとして嬉しい限りです。
食事の途中になぜ咽せる
高齢者の食事会では、話が盛り上がってくると、必ず誰かが咽せます。私自身も何度かその息苦しさと恥ずかしさを経験しています。完全に気道が閉塞しているわけではないので、じっと耐え忍ぶだけです。
Tくんが咽せている横で、咽せるをテーマに互いの経験談で盛り上がりました。突然、気道と食道の関係について、話が私に振られました。食事の席で、言葉だけで、しかも解剖用語を使わずに、簡潔に説明するのはなかなか難しいものです。その場では、咽せ防止対策法に話を逸らせました。
下図は喉の構造ですが、舌の付け根にある喉頭蓋という筋肉でできた弁が、食物が喉に来ると,気道を閉ざしてくれるのです。高齢になると、この喉頭蓋の反射的な働きが鈍り、また周辺の筋肉も衰え、反応が鈍るのが誤嚥の原因です。
高齢者の咽せ防止(誤嚥予防)対策
食事について
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- 会話や笑いながらの食事は禁物です。急いで食べると咽せやすくなります。焦らずゆっくり食べること。
- 食事中は背筋を伸ばし、やや前傾姿勢にすると、気道が閉じやすく誤嚥を防げます。横になっての食事は禁物です。
- 食後もすぐ横にならず、30分ほど座位を保つことで逆流性誤嚥を防げます。
- 一口量を少なくする:一口が多いと誤嚥リスクが高まります。
寝る前のルーチン
- 口周りの筋肉強化:「アー・イー・ウー・エー」発声を、毎晩寝る前に4回繰り返す。
- 寝る前の口腔ケアや頭部を少し高くする枕の使用も有効です。
思いつくままに、自らの体験を踏まえ紹介しました。お達者に。2025.4.16.