4月7日の「緊急事態宣言」の発令に及んで

危機的な東京都のグラフ」から、東京はしばらくの間、増加パターンをとりますが、恐らく600人から1,000人程度をピークに減少するのではないかと思います。

その根拠は、私の東京都の感染者数の7日間移動平均のグラフ(対数メモリ)です。3月14日~15日頃から直線的に緩やかに増加しています。

東京都は1日の感染者数が10人から100人になるまでの日数として14日かかっていますが、USAでは7日間です。100人から1,000人になるまでの日数もほぼ7日間です。中国のデータを見ても、7~8日間です。USA、中国ともに増加のピークは1~2ヶ月で訪れます。


大阪も東京と似たパターンを

大阪も東京と似たパターンを示しており、10倍に増加するのに14日かかると予測しています。

日本とUSA、中国のこのような差は、日本人が政府の指示、外出自粛をよく守っているからだと思います。特に、3月はじめの休校措置は国民の意識を高め、効果的だったと思います。今後の予測も日本人のこれまで通りの几帳面さを前提にしています。


さらにその先には大きな試練が

我が国が、積極的なパンデミック対策で、欧米諸国のような感染拡大・医療崩壊を免れたとしても、さらにその先には大きな試練が待っています。

多数の感染者と死亡者を出したイタリア、スペイン、アメリカでは、国民の抗体保有率が高く、今後大きな感染拡大はないと考えられますが、日本では今回の流行での抗体保有率はあまり上昇しておらず、今後も繰り返し流行の波に襲われると考えられます(専門家委員会の計画通りに)。

スエーデンのコロナウイルス研究者の予測では、コロナウイルスの中には11月頃から流行するタイプがあることが知られており、今回大流行に至らなかった日本のような国では、11月ごろに大流行が訪れる可能性が大です。早く、ワクチンの開発が待たれます。


2020.04.07 Tuesday