寒波襲来で、このところ冬眠生活を送っていましたが、寒さが緩んだのを機に、昔馴染みの仲間とランチをするために、朝から大阪に出かけました。
様変わりした大阪駅
先ず驚いたのは、大阪駅に着くと、様変わりしており、天井は高く・明るい、昔とは違う駅の雰囲気に驚き、アナウンスを頼りにと耳を傾けるが分かりません。よく聞けば、日本語ではなく、中国語なのです。大きなトランクを引きずっている歩行者も外国人です。
マスコミの最大の話題は、日本製鉄による「USスチール」の買収計画をめぐり、トランプ大統領まで絡んできたというニュースです。日本人としては、高度経済成長期を彷彿させ、悪くない気分です。
中国や日本から米国への投資は話題になっていますが、中国人の日本への投資はあまり話題になっていません。中国通のKさんの話では、大阪のミナミはチャイナタウン化しつつあり、高層ビルの高層階は外国人が抑えているとのことです。
神戸に住んでいても、最近外国人の顔をよく見かけます。外国人と言えば、インバウンドによる経済効果、若者数が減った分を外国人が労働力として役立っているといったポジティブな面ばかりが取り上げられていますが、気がつけばこれまで単一民族と考えていた日本が、いろんな民族の集まりである多民族国家になっているかもしれません。
「DEI」を企業理念としてだけでなく、日常社会生活における基本理念として
トランプ大統領は、「アメリカ・ファースト」を旗印に、「Diversity(ダイバーシティ、多様性)」を否定し、マイノリティー優遇の推進に待ったをかけています。日本人である私には理解できない主張ですが、今日の大阪の街を見ていると日本でも同じような意見が出て来そうな気がします。
日本においても、戦時中や戦後しばらくは隣国の韓国人や中国人に対する偏見がありましたが、今では人種差別が話題になることはほとんどなくなりました。多民族国家化する日本で、Diversity(多様性)・Equity(公平性)・Inclusion(包括性)の頭文字からなる略称「DEI」を、企業理念としてだけでなく、日常社会生活における基本理念として忘れないようしたいと思います。 2025.2.13.