若者の集いに混じって

昨日から、北九州で行われた重症心身障害児者の福祉施設に勤務する看護師・介護士や医師などの集いに、にこにこ医療福祉センターの仲間と何年振りかで参加してきました。もう顔見知りの方はほとんど皆無です。

社会福祉士名越寛樹さんが読売療育賞を受賞

私の盟友である名越寛樹社会福祉士が、「ファイルメーカーを用いた当施設のユニークな情報処理システム」で読売療育賞を受賞しました。その受賞講演に、応援団の一人として参加するのが目的です。

普段は物静かで、口数の少ない彼ですが、壇上では堂々と、受賞にふさわしい発表に安堵しました。演壇から降りると、数多くの施設の方々に取り囲まれ、質問攻めに会っていました。

スマホアプリ「COCOLOLO」の発表を聞いて

前の晩に、抄録集に目を通していると、「COCOLOLO」という単語が飛び込んできました。その演題は、「スマホアプリCOCOLOLOで重症児の快・不快感情を理解する」という和歌山県の看護師さんの発表です。

実は、このアプリは神戸大学工学部の大学院生であった駒澤氏が開発し、ベンチャー起業を立ち上げたもので、その原理は、スマホ端末のカメラに指先を30秒間当てて、心拍数の変動から自律神経機能を評価し、「理想」、「のんびり」、「ストレス」、「ぐったり」に分類表示されます。

勇気を振り絞り、マイクの前で質問を

発表が終わると、討論の時間があります。息子・娘世代というよりも孫世代が集う大きな会場の中で、私は勇気を振り絞って挙手し、マイクの前に進みました。

一旦マイクの前に立つと変に落ち着きます。私には馴染みのある「COCOLOLO」ですが、多くの方々はご存知あるまいと考え、まず自分のスマホにこのアプリを入れていること。次いで自らの指先を当てると、「いつも『ぐったり』が表示されるのです!?」と話した途端に、会場内が大きくどよめきました。

もう掴みはバッチリ。後は、マイペースで勝手な私見を述べました。久しぶりの快感です。この瞬間をアプリで記録して置くのをすっかり忘れていました。

2024.10.4.