妻道子に先立たれました

妻道子が、去る9月12日に他界し、親族と極く親しい友人だけでの家族葬を行いました。多くの方々のご厚情に感謝申し上げます。

昨年8月初旬に、結腸がんが見つかり、切除していただきました。術後、順調に経過し、1カ月余りで中高時代の友人と津軽への旅に、年末年始には山口県の湯田温泉、別府温泉へと普段と変わらぬ生活を続け、湯治と称して有馬温泉、赤穂温泉、淡路島に度々出かけていました。

本年7月ごろより、がん転移のために腹満と腹痛が現れ、甲南医療センター緩和ケア病棟に入院させて頂き、朝夕の鎮痛薬が奏功し、食事を摂取できるまでに回復しました。

8月末には退院し、医療型ケアホーム「グランダ御影西」に入居することになり、私自身も自立型として一緒に入居できたので、二人で大喜びしました。夕食は、1階のレストランに出かけ、テーブルを囲んでいると何だか旅行気分のようだと語り合い、亡くなる数日前まで見舞いに来た孫たちの話にも頷いていました。3週間足らずのホーム生活に満足し、静かに眠るように息を引きとりました。

これまで、私の生命・窮地を何度となく救ってくれた妻・道子が先立つとは、全くの想定外の出来事です。遅ればせながら、彼女への恩返しをする時間を与えられた気がします。

息子・娘たちは、お陰様で立派に成人しており、将来に何ら不安もありません。子どもたちに迷惑をかけ過ぎないようにという妻の忠告を肝に命じて。

9月20日