1年半ぶりに、春のお彼岸の中日である春分の日に、家族揃ってお墓まいりに行ってきました。浄土宗では、春分・秋分の日とその前後3日間を「お彼岸」を意義付け、浄土にいるご先祖のみ霊(たま)を供養する期間とされています。
もともと「彼岸」とは、私たちのいる生死が繰り返され苦しみの多い “この岸 (此岸=しがん)” から、仏の世界である “かの岸 (彼岸=ひがん)” の極楽浄土に到ることをいいます。
孫たちと一緒に、こうして墓前で、ご先祖さまに手を合わせていると、昨年の大病を思い出し、私自身が仏として孫たちに手を合わせてもらっていたかと思うと何だか複雑な思いがします。
新型コロナの非常事態宣言で、孫たちが我が家に集まる機会が久しくなかったのですが、ようやく宣言も解除され、お墓詣りの帰りに、我が家に立ち寄ってくれました。
小学4年生の孫は、4歳上の中学生の双子姉妹に百人一首で挑戦する正月以来の念願が実現しました。私は、読み手となり、上の句を読み始めるや否や、激しくカルタを跳ねる音が響く、レベルの高い戦いです。私が一枚一枚の札への思いに耽っていると、急かされる始末です。本当に久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。
2021−3−21