2030年:全てが「加速」する世界に備える

「2030年:全てが「加速」する世界に備えよ」という非常にセンセーショナルなタイトルの本が、2020年末にニュースピックス社から出版されました。

著者のP.デイアマンデスは

XプライスCEOであり、シンギュラリティ大学の創始者です。1961年生まれ。宇宙開発企業スペースXの創設者であり、電気自動車企業テスラの共同創設者であるイーロン・マスクの盟友とも言われています。

本書の内容は、量子コンピューター、人工知能(AI)、ロボティクス、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、材料科学、ネットワーク、センサー、3Dプリンティング、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、ブロックチェーンなどの最新の開発状況を紹介しながら、10年後の世界を予測しています。

すでに日本の街中でも、試験的に自動運転の電気自動車が走行する時代となっています。2030年には、空飛ぶ車やイーロンマスクが考える「ハーパーループ」。磁気浮上技術を用いて筒状の真空チューブ内で、乗客を乗せた「車両」が最大時速1,200キロで走行する高速交通ネットワークがカリフォルニアで計画されています。惑星への移住も夢の話ではなくなってきたようです。

Expotential Technology and Convergence

テクノロジーの進歩は、これまでからエクスポテンシャル(指数関数的)な成長を遂げきたのを我々は目にしてきました。いま世界では、すでに開発されたテクノロジーのコンバージェンス(統合)が進んでおり、これまでSFの世界と考えられていたことが現実となりそうです。

エクスポテンシャルなテクノロジーは、製品・サービス・市場を破壊するだけでなく、コンバージェンスが起こると、まさに「破壊的イノベーション」となり、これまでとは全く違った社会となります。医療や教育も大きく変化しています。

馬が荷車をひいてた時代から自動運転車の時代に

戦後、私が小学生の時代には、馬が荷車をひいており、道には大きな馬糞を撒き散らしていました。あと10年なんとか生き延びて、このワクワクするような夢の世界が現実の世界となっているのを見届けたいものです。自動運転車が普及し、高齢者が気兼ねなく自由に車を乗り回せる日常生活が待ち遠しものです。

The future is faster than you think:How converging technologies are transforming business, industries, and our lives. By Peter H. Diamandis & Steven Kotler2021-3-31フルーツフラワーパークにて


参考資料:

シンギュラリティ(Singularity)とは、

英語で「特異点」の意味で、人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点を言い、未来予測の概念です。人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイルは、2045年に人間の脳とAIの能力が逆転するシンギュラリティに到達すると予測しています。

AR (Augmented Reality) とVR (Virtual Reality)

ARは、一般的に「拡張現実」と訳されおり、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示する技法で、スマホ用ゲーム「ポケモンGO」がその例です。未来にはARコンタクトレンズもできるそうです。VRは、クローズドな視界の中に、あたかも現実かのようなリアリティを高めた視覚映像を投影する「仮想現実」です。

ライドシェアとカーシェアリングとの違い

カーシェアリングが車の貸出を目的に「ドライバー」と「車」をマッチングさせるのに対して、ライドシェアではアプリ上で「ドライバー」と「同じ目的地に移動したい人」をつなぎ、相乗りでのドライブを支援するシステムです。

ドライバーと同乗者をマッチングさせるプラットフォーム企業としては、デリバリーでおなじみのUberが世界で800以上の都市に進出するなど躍進し、中国の滴滴出行(ディディ チューシン)などのライバル企業と各地でしのぎを削っています。こうした普及の背景には、スマホによる正確な需給マッチング、運転者と同乗者が相互評価するシステムへの安心感、乗車前にアプリで行き先や所要時間・料金を共有できる利便性の高さなどがあると考えられます。

日本では、一般人が自家用車を用いて有償で他人を運送することは、いわゆる「白タク」行為にあたり、海外のようにドライバーが運賃を受け取れるタイプのライドシェアは法律で禁止されているため、一部の地域を除いて認められていないのが現状です。

お彼岸に百人一首

1年半ぶりに、春のお彼岸の中日である春分の日に、家族揃ってお墓まいりに行ってきました。浄土宗では、春分・秋分の日とその前後3日間を「お彼岸」を意義付け、浄土にいるご先祖のみ霊(たま)を供養する期間とされています。

もともと「彼岸」とは、私たちのいる生死が繰り返され苦しみの多い “この岸 (此岸=しがん)” から、仏の世界である “かの岸 (彼岸=ひがん)” の極楽浄土に到ることをいいます。

孫たちと一緒に、こうして墓前で、ご先祖さまに手を合わせていると、昨年の大病を思い出し、私自身が仏として孫たちに手を合わせてもらっていたかと思うと何だか複雑な思いがします。

新型コロナの非常事態宣言で、孫たちが我が家に集まる機会が久しくなかったのですが、ようやく宣言も解除され、お墓詣りの帰りに、我が家に立ち寄ってくれました。

小学4年生の孫は、4歳上の中学生の双子姉妹に百人一首で挑戦する正月以来の念願が実現しました。私は、読み手となり、上の句を読み始めるや否や、激しくカルタを跳ねる音が響く、レベルの高い戦いです。私が一枚一枚の札への思いに耽っていると、急かされる始末です。本当に久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。

2021−3−21

 

「子育てを楽しむ」特別対談

この対談は、マザーシップ保育園理事長葛西得男氏とのリモートでの対談です。理事長のご尊父葛西健蔵氏が主宰されていたアップリカ育児研究会の「あたたかい心を育てる運動」を一緒に行っていました。写真をクリックするとPDF版です。2021-3-14

151. コロナ禍の中で、注意すべき子どもの健康

子どもたちが多くのストレスを

長期にわたる新型コロナ禍で、子どもたちが多くのストレスを抱えていることが判明しています。子どもはストレスを言葉で表現することが苦手です。頭痛、腹痛、倦怠感、不眠、イライラ感、登校しぶり、食欲低下、過食などの身体症状やいつもと違う行動に気をつけてください。また、子どもに接するお母さん、お父さんご自身の心のケアが大切です。周りの人たちの気づきも大切です。

乳幼児健診・予防接種は推奨スケジュール通りに

乳幼児健診は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結びつけるために重要で、予防接種は推奨スケジュール通りに接種することが最も有効です。健診や予防接種を行っている医療機関や施設は、感染対策をしていますので、乳幼児健診や予防接種は推奨スケジュール通りに受けましょう。

新型コロナウイルス感染症の流行により、これらの実施方法が変更となっている場合がありますので、かかりつけ医や自治体の母子保健担当部局等にお問い合わせください。

地域子育てネットワークだより、令和3年4月

兵庫県加東市上久米の「やしろの桃園」

次世代宇宙船「スターシップ」とイーロン・マスク

アメリカのスペースXの次世代宇宙船「スターシップ」の実験機が3月3日、テキサス州で打ち上げられました。 スターシップは打ち上げ後、4分ほどで高度10キロに到達。そして、エンジンを噴射しながら垂直の姿勢に移行し、見事、着陸に成功しました。 しかし、着陸後10分も経たないうちに。 機体は火を噴いて跳ね上がり、炎上しました。

スターシップは2023年に月周回旅行で使用される計画となっているそうです。 2021-3-4

イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk)

この宇宙開発企業スペースXの創設者およびCEOが、イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk)氏です(1971年生まれ)。南アフリカ共和国出身のアメリカの実業家、エンジニア、投資家である彼は、電気自動車企業テスラの共同創設者であり、2019年にフォーブスが発表した「アメリカで最も革新的なリーダー」ランキングでアマゾンCEOのジェフ・ベゾスと並び第1位の評価を受けています。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

ひなまつり、おめでとう

三月三日は、女の子のすこやかな成長を祈る節句(せっく)の年中行事のひとつです。全国に広まり、ひな人形が飾られるようになったのは、江戸時代になってからで、ひな人形に桜や橘(たちばな)、桃(もも)の花など木々の飾り、ひなあられやひしもちなどをそなえ、白酒やちらしずしなどの飲食を楽しむ節句祭りとなったようです。

なぜ、桃の節句の呼ぶようになった?

もともとは、節句は旧暦の3月3日であり、桃の花が咲き誇る現在の4月頃に当たります。古く中国では、桃は、単なる果物ではなく病魔(びょうま)や災厄(さいやく)をよせつけない力があり、長寿をもたらす「不老長寿の実」と言われていました。

西遊記(さいゆうき)のなかに出てくる孫悟空(そんごくう)が、中国の古代の女仙人、西王母(せいおうぼ)のお誕生日会で食べたのが不老不死の桃です。ちなみに、この西王母のお誕生日が3月3日で、日本でも桃の節句となったそうです。

不老長寿の桃の話

中国原産の蟠桃(ばんとう)(桃の一種)は、病気や害虫に弱く栽培が難しいため、生産量はひじょうに少なく「幻の桃」ともいわれていますが、いまも福島県で栽培されているようです。

桃が中国から伝わってきたのは奈良時代初期ですが、桃と三月三日が結びついたのは平安時代になってからです。

小倉百人一首の撰者である花山(かざん)天皇は、中国の伝説にある、三千年に一度実をつける不老長寿の桃の話をふまえて、つぎのような歌をよんでいます。

みちよへて なりける物を などてかは もゝとしもはた 名づけそめけむ (後拾遺和歌集)

三千代(みちよ=三千年)たって 実がなるものというのに どういうわけで 桃(もも=百)などと 名づけるようになったのだろう、という意味だそうです。

桃の花と梅の花のちがいは?

いま、各地から梅だよりが聞かれます。梅は2月下旬から咲き始めますが、桃は梅よりも遅く3月中旬に、桜は4月初旬に咲きます。

桃の花と梅の花は、ひじょうによくにており、区別がつきにくいです。それもそのはず、梅、桃・桜はともに、バラ目・バラ科・サクラ属の植物です。

梅は、花柄(かへい)がないので、枝にくっつくように花が咲きます。花芽が1節につき1個なので、スカスカした感じにみえます。花びらの先が丸いです。

桃は、花柄がとても短いので、枝に沿うように花が咲きます。節の中央に葉芽があり、その両側に花芽が1個(1節につき2個)なので、梅よりも華やかに見えます。花びらの先が尖っています。

岡本梅林公園にて 2021.2.27