1918 年から1920年に流行したスペインかぜは、全世界で患者数約6億人、死亡数は2,000万から4,000万人に上ったとされています。スペインかぜがヒトにおけるA型インフルエンザウイルスによる流行であることが判明したのは、後になってからです。
日本では1918年の11月に全国的に最初の流行があり、3年間で人口の約半数の2,380万人がかかり、約39万人が死亡したと報告されています。府県別死亡率も載っており、よく見ると、そのピークが発生当初は関西が高いですが、終わりの頃には関東が高くなっています。今回の状況と逆です。(日本におけるスペイン風邪の精密分析、東京健安研セ年報、2005年)
1918年に大流行したスペインかぜ(インフルエンザ)で犠牲者が主に若い健康な成人でした。その理由として、1889年以降に生まれた人々は、1918年に流行したインフルエンザと似た型のウイルスを経験しており、ある程度の免疫があったからだという説があります。(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9190/)