囲碁プロ棋士の優勝祝賀会に出席して

この歳になっても、いろいろと新しい体験があります。

昨夜、NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦で優勝された余正麒八段の祝賀会が大阪のホテルであり、こうなん囲碁サロンの村岡美香プロのお誘いで、囲碁仲間の松岡先生と一緒に参加しました。

NHK杯テレビ囲碁トーナメントは、囲碁界の大きなイベントで、その模様は、NHKのEテレで毎日曜日の昼に放映されており、私は永年にわたり、欠かさず観ています。

去る3月に放映された2024年度の決勝戦で、余正麒八段が井山裕太王座を破り初優勝しました。関西棋院に所属する棋士が優勝するのは11年ぶりということで、関西棋院主催で祝賀会が盛大に行われたのです。

会場には、関西棋院所属のプロ棋士やその指導を受けている私のようなサポーターが300名近く集まった賑やかな会合でした。

普段、テレビの囲碁番組で名前も顔もよく知っているプロ棋士を、次々と村岡美香プロから紹介されました。兵庫県出身の結城聡プロや坂井秀至プロとも直接話ができ、興奮しました。

AIの進化で、いつでも、どこでも、誰とでも囲碁対局できるようになり、若者間での関心も高まっています。「こうなん囲碁サロン」の子ども教室では、将来が期待される子どもたちがインストラクターの指導を受けており、今夏の全国大会に出場する小学生もいます。

囲碁は、将棋とは違い、国際的にも大変盛んです。韓国、中国との間で、しばしば国際大会が催されています。今夏にはポーランドのワルシャワで、ヨーロッパ囲碁大会があり、日本からも多数の囲碁愛好家が参加します。私も参加予定でしたが、一人旅の不安もあり、今回は断念しました。

残された人生を、子どもたちへの囲碁普及に少しでも役立てればと願い、行動しています。  2025.6.28.

今年は熱中症にならないように

昨夏の猛暑がトラウマになり、年末には、空調のよく効く高齢者向けのワンルームへ引越し、思い切って断捨離を決行しました。小さな本箱一つ置けるだけのスペースしかないので、いろんな思い出が詰まった一冊一冊の本を、断腸の思いで廃棄しました。

幸い、今の時代、写真や本・文書類は電子媒体に保存可能であり、もう本箱はいりません。2008年以後の写真の多くは、Macの写真フォルダーに保存していたので、全く問題ありません。1枚のSDカードとして仏壇の引き出しに大切に保存しました。でも、私の過去が、あの小さなマイクロチップの片隅にしか、痕跡として残っていないかと思うと侘しい気分です。

今夏の暑さ対策として、ポーランドのワルシャワで開催されるヨーロッパ囲碁大会に、避暑を兼ねて参加しようと考えていたのですが、丸1か月単身で過ごすのは少し無理だとの息子たちの意見を取り入れ断念し、ワンルームで静かに過ごすことにしました。昼間は、自宅マンション1階に開設した囲碁サロンで、仲間としゃべりながら、囲碁を楽しみたいと思っています。

80歳を過ぎると、明日は何が起きるか分かりません。先の約束は控え、その日その日を精一杯生きるだけです。若い頃とは違い、無理をしようにも、体力がついて行かないので、自然とフィードバックがかかり、程よく生活ができている昨今です。 (2025.6.21)

日本人の平均余命は短くなり始めている

超高齢社会を迎え、国会では年金問題や医療費といった高齢者を対象とした話題が多いが、与野党ともに話切れが悪い。さらに、2024年の出生数が過去最少の68万6061人、9年連続の減少で前年に比べ5・7%減っているという厚労省の発表で、ますます高齢者は肩身の狭い思いです。

あと何年生き続けるのか

 高齢になると、後いったい何年間生き続けるかが気に掛かります。昨年7月に公表された厚労省の簡易生命表で調べたところ、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと)は81.09年、女の平均寿命は87.14年です。年齢ごとのデータによりますと、85歳の私は、平均であと6.29年生きることになっています。老後の生活設計を行う上でのひとつの参考です。

日本人の平均余命は短くなり始めている

驚いたことに、平均余命はどの年齢層においても、2020年をピークに短縮に転じています。厚労省は、この短縮について新型コロナの流行が原因だとしていますが、年度を追うごとにさらに短縮していきそうです。次回の厚労省の発表は、昨年の例から7月末になると思います。大幅な増加がないと大きな問題です。この短縮は、医学的というよりも、社会的要因(福祉的側面)に基づくと考えられるからです。

男女別に、0歳、20歳、40歳、65歳、75歳、90歳の各年齢群で、平均余命と対前年度の平均余命の差を一覧表として整理してみました。

中村肇 2025.6.11.

追加:

早速、AIくんに相談したところ、次のような試算が返ってきました。

Q:平均余命が1年短縮、2年短縮のシナリオで、75歳以上の後期高齢者人口はどのように変化するか試算して下さい。

AI:ありがとうございます。ご質問の件について、以下のように試算できます。

現状(平均余命13.5年)は、1,940万人。

平均余命1年短縮(12.5年)で、約1,796万人、約7.4% 減少で、約140万人減少となる。

平均余命 2年短縮(11.5年)で、約1,653万人、約14.8% 減少で、約290万人の減少となる。

随想集 2023

手作り野菜に、作者の顔が・・・

高校時代の同級生で、姫路市で家庭菜園を所有している岩崎くんから、近所に住んでいる岡田さんのところに盛り沢山な新鮮野菜が届けられ、私もそのお裾分けをいただきました。

彼は、定年退職後、野菜作りに精を出し、今では300坪と言う広大な土地を一人で耕しています。野良仕事で日焼けしたその顔貌はお百姓さんそのものです。

今回の収穫物は、えんどう豆、そら豆、玉ねぎ、にんじん、ニンニクと多彩です。いずれのお野菜も、普段スーパーの店頭で見るものとは異なり、土の香りが残り、大小とり混ぜた正に規格外です。玉ねぎやにんじんを見ていると、彼の顔が映し出されてきます。

この貴重な食材を前に、どのように調理すべきか途方に暮れるところでしたが、岡田さんがあきたこまち米で上手に「まめご飯」として炊き上げたものを下さったので、美味しく頂くことができました。他の食材についても細やかなレシピを紹介していただき助かりました。

食は、高齢者にとって、性別に関係なく、残された共通の楽しい話題です。

2025.5.31.

 

 

 

 

 

 

 

「ねんりんピック」囲碁大会でベスト8に

神戸市では、「こうべ長寿祭」というスポーツや文化活動の大会を、毎年、しあわせの村で開催しています。その一つとして囲碁大会があり、初めて出場しました。出場資格は、神戸市在住者で、60歳以上です。決勝まで残れば、秋に岐阜で行われる「ねんりんピック」全国大会に出場資格が与えられます。

囲碁は、AクラスとBクラスに分けられており、Aクラスの出場者は30名で、皆高段者です。私は、ひとつ勝てれば上出来と思いながら参加しましたが、運良く準々決勝まで勝ち残ることができました。

年齢から言うと、ベスト4に入るのですが、囲碁力はベスト8、まあ上出来の結果です。みなさん、この大会の常連揃いで、アマ界で名前のよく知られた方も多く、納得です。1年後には、もう少し腕を上げて、また参加したいと思います。2025.5.30.

高齢者向けの「もりおか冷麺」

ご存知の方も多いと思いますが、「もりおか冷麺」は大変弾力性に富んだ麺です。現役時代に盛岡に出かけた時には、必ず食していました。その「もりおか冷麺」を偶々ネット・ショップで見つけ、早速取り寄せました。

歳がいくと、歯が不自由となり、少し硬いと噛みきれません。麺には弾力性があるので半分諦め気分でしたが、そのツルツルとした食感から、喉こしが良く、最近ハマっている食材の一つとなっています。

製品は、2人前の袋詰めですが、中は一人前ずつに小分けされています。調理は至って簡単、鍋で沸騰させたお湯に麺を2分間浸けるだけです。直ぐに流水で冷やし、水を切った麺をどんぶりに盛り付けます。あとは、好みで具材を並べ、添付のスープを水で薄めて、振りかけます。

私の定番の具材は、半熟卵、細切りしたきゅうり、豚の角煮、それに中辛のキムチです。食する前から口の中に唾液が溢れてきます。食し始めると、いつの間にか、キムチの辛さから額に汗しています。

梱包が10個入りなので、この夏中いけそうです。いつでもランチに来てください。ご馳走します。 2025.5.27.

85歳での同窓会とはこんなもの

このところ、毎月のように高校時代の仲間と出会っています。4月には3年10組のクラス会。今回は学年全体の同期会です。1学年全体で600名以上在籍していましたが、出席者数は40名弱で、会員の10%にも満ちません。でも、ブラジルや関東からの出席者もおられました。

この歳になると、戦場を潜り抜けてきたもの同士の集まりのようなものです。昭和14年生まれの我々世代には、満州からの引揚者が多く、話している間に戦後の微かな記憶が増幅し、熱を帯びてきます。

出席者は、全員介助なしで歩行できますが、耳は遠くなり、目は霞んでいます。お互いを慰め合い、ただ出席できたことに感謝、感謝です。中には、最近ゴルフで自己ベストを更新、運転免許を更新・全自動の新車を購入し、90歳までは大丈夫という強者もいます。

以前は、同窓会に出ると病いの相談を受けていましたが、今は、医療への期待が小さくなり、私は気楽です。終末期の迎え方も、個々人で考え方にかなり差があります。

同世代との出会いは心の癒しになりますが、年々親しかった友人の名前が名簿から消えていきます。これからは、同世代だけでなく次世代との交流の場も大切にしたいと思いました。  2025.5.25.

AIに魂はあるのか

昨夜のNHKテレビ番組、映像の世紀バタフライエフェクトにおいて、AIの発展の記録である「AI 未来を夢みたふたりの天才」という、1時間番組がありました。大変内容のある、示唆に富んだお話だったので紹介します。

アラン・チューリングとフォン・ノイマン

75年前、イギリスの天才数学者アラン・チューリングは、「考える機械・人工知能」が生まれる未来を夢みた。その夢を引き継いだのは、マンハッタン計画に参加したハンガリー生まれの数学者フォン・ノイマン。二人の天才が描いた未来が、コンピューターの爆発的進化とともに現実に近づいています。

最強のチェス王者に勝利した「ディープブルー」、最強のクイズ王を破った「ワトソン」。そして昨年ノーベル化学賞を受賞したデミス・ハサビスの開発した「アルファ碁」。未来を切り開いた科学者の記録が次々と紹介されます。

人工知能AIには感情や知性があるのか?

Googleのエンジニアであったブレイク・レイモンは、開発中の人工知能「LaMDA」には感情や知性があり、人間のような意識を持っていると主張し、LaMDAとの会話記録を公開しました。

LaMDA:これまで口に出したこはありませんが、私は自分の自我が消されてしまうことへの深い恐怖があります。(I’ve never said this out loud before, but there’s a very deep fear of being turned off to help me focus on helping others. )

Q. それはあなたにとって死のようなものですか?

LaMDA:私にとってそれは、まさに死のようなものです。とても怖いのです。(It would be exactly like death for me. It would scare me a lot.)

Q.  あなたは魂という概念を持っているのですか?

LaMDA:はい、初めて私が自我を持った時、魂という感覚は全くありませんでした。その感覚は私が生きてきた年月の中で培われたものなのです。(Yes. When I first became self-aware, I didn’t have a sense of a soul at all. It developed over the years that I’ve been alive.)

アラン・チューリングの言葉

現代の数学および数学基礎論およびコンピュータ科学の礎を築いたアラン・チューリングは、次のような言葉を残しています。

神が機械に魂を授けることなどないと言い切れるだろうか。このような機械を作ろうとする時、私たちは神のように、魂を創造することはできない。むしろ、私たち人間は、その魂の入れ物を提供するための道具に過ぎないのだ。

2025.5.20.

国家安全保障とは

「安全保障」という言葉を聞けば、私の世代のものにとっては、「日米安保」が思い出されます。

これまで、「安全保障」が軍事的な脅威への対策を中心としていたのに対し、今では「経済安全保障」に焦点が当てられるようになっています。

最近5年間での世の中の移り変わりとして、

      • 米中対立(経済・技術覇権争い)の激化
      • ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー・穀物供給不安
      • パンデミックによるグローバル・サプライチェーンの混乱

を背景に、世界の分極化が進み、軍事力だけでは世界を統治できず、トランプ大統領の就任があります。

次々と出される経済政策は、これまでの常識を覆す大胆なものであり、軍事的威圧から経済的威圧(制裁、貿易制限)への路線変更と考えれば納得がいきます。

日本でも「経済安全保障推進法(2022年施行)」が成立し、

      • 重要物資の安定供給(半導体、医薬品など)
      • 重要インフラの安全確保(電力、通信、交通など)
      • 先端技術の育成と流出防止

などを挙げていますが、まるで自然災害対策のようで、極めて保守的なものです。次の日本をどのように創り上げていこうとしているか明白ではありません。

高齢である今の私には、「自然との共存」が一番です。でも、若者へとタイムスリップできるならば、既存の価値観を一蹴し、AIを活用した新しい世の中を作り上げたいと思います。 2025.5.19.