若者の集いに混じって

昨日から、北九州で行われた重症心身障害児者の福祉施設に勤務する看護師・介護士や医師などの集いに、にこにこ医療福祉センターの仲間と何年振りかで参加してきました。もう顔見知りの方はほとんど皆無です。

社会福祉士名越寛樹さんが読売療育賞を受賞

私の盟友である名越寛樹社会福祉士が、「ファイルメーカーを用いた当施設のユニークな情報処理システム」で読売療育賞を受賞しました。その受賞講演に、応援団の一人として参加するのが目的です。

普段は物静かで、口数の少ない彼ですが、壇上では堂々と、受賞にふさわしい発表に安堵しました。演壇から降りると、数多くの施設の方々に取り囲まれ、質問攻めに会っていました。

スマホアプリ「COCOLOLO」の発表を聞いて

前の晩に、抄録集に目を通していると、「COCOLOLO」という単語が飛び込んできました。その演題は、「スマホアプリCOCOLOLOで重症児の快・不快感情を理解する」という和歌山県の看護師さんの発表です。

実は、このアプリは神戸大学工学部の大学院生であった駒澤氏が開発し、ベンチャー起業を立ち上げたもので、その原理は、スマホ端末のカメラに指先を30秒間当てて、心拍数の変動から自律神経機能を評価し、「理想」、「のんびり」、「ストレス」、「ぐったり」に分類表示されます。

勇気を振り絞り、マイクの前で質問を

発表が終わると、討論の時間があります。息子・娘世代というよりも孫世代が集う大きな会場の中で、私は勇気を振り絞って挙手し、マイクの前に進みました。

一旦マイクの前に立つと変に落ち着きます。私には馴染みのある「COCOLOLO」ですが、多くの方々はご存知あるまいと考え、まず自分のスマホにこのアプリを入れていること。次いで自らの指先を当てると、「いつも『ぐったり』が表示されるのです!?」と話した途端に、会場内が大きくどよめきました。

もう掴みはバッチリ。後は、マイペースで勝手な私見を述べました。久しぶりの快感です。この瞬間をアプリで記録して置くのをすっかり忘れていました。

2024.10.4.

 

理想の「ついのすみか」を求めて

今夏の猛暑は、高齢者には大変なストレスで、私も熱中症で病院のお世話になりました。地球温暖化で来年も今年以上の熱暑になると予想され、今からの対策が必要です。

人生には4度の節目

人生の節目というのは、4度あるような気がします。第一は結婚までの独身時代、第二は定年退職するまで、第三は伴侶の死まで、第四は孤独な独居生活。
私は、この第四のフェーズにいます。限られた人生、あと何年生きるかわかりませんが、これまでと同じライフスタイルというわけにはいきません。今の私にとって最大の課題は、あの猛暑にいかに耐え抜くかです。

先日、ある建築士さんが寄稿された「理想の『ついのすみか』心得は」という記事が目にとまりました。私自身がお世話になった老人介護施設での生活をもとに、たどり着いた結論とも一致したので、思い切って今住んでいる住居のリホームです。

第一のポイントは、ワンフロア生活
今夏における最大の悩みは、一旦部屋か出ると、廊下、トイレの異常な暑さです。トイレに空調をも考えましたが、少し度が過ぎています。
私に必要な家具は、ベッド、食卓と事務机だけです。あとは仏壇を置くスペースがあれば十分です。

第二のポイントは、バリアフリーの動線
少しの段差が、命取りです。とくに、トイレ、浴室へのアクセスには最大の注意が必要です。何しろ独居生活なので、トイレへもドアーなしのフリーアクセスです。
バリアフリーは、もっと早い時期から、手をつけておればよかったと反省しています。脚力の衰えから気づくものでやむを得なかったか。

第三のポイントは、断熱性が命を守る
壁、天井、床、浴室の断熱性です。何分にも今の住まいは、30年前に建てたもので、断熱性が十分な浴室とは言えません。リホームには限界がありますので、一番はユニットバスです。浴室における高齢者の事故はよく耳にするところで、最も気をつけねばならない注意点です。

さいごに
娘はいつまで生きるつもりかと問いかけますが、私自身も、あと何年生きるかわかりません。地球温暖化で干枯らびていく哀れな姿になりたくないという最期のあがきです。  2024.10.2.

秋らしくなり、パワーアップです

久方ぶりにクーラーを入れずに夜を過ごすことができました。窓からは心地よい涼風が流れ込んできます。
秋のお彼岸には、道子の里の墓がある京都の相国寺に家族揃ってお参りに行きます。昨日までの真夏の暑さを忘れさせる秋晴れとそよ風、たった1日でこんなに変化するなんて。
京都の町は、噂通りの大勢の観光客、とくに外国人で溢れています。どこもいっぱいなので京都駅に戻り、伊勢丹の11階のレストラン街ならと上ってみると、ここまで外国人が並んでいます。

久方ぶりで対面での会話が楽しみです

この夏の2か月は外出を控え、いかに猛暑の中を生き延びるかで頭の中はいっぱいでした。直接お会いするのを先送りしていたので、カレンダーには今週からぎっしりと予定を書き込まれています。
新型コロナの流行で、この3年間ほど全く学会に出席する機会がありませんでした(と言うよりも、自らの病で病院のお世話になっていた)。先般、数年ぶりに出席した学会で、お若いと思っていた後輩の方が現役を退かれたと知り、ビックリしました。数少ない知己の方と対面でお会いできるのを楽しみに、身体力がもつ限り顔を出そうかと思っています。

子ども囲碁教室の手助けを

今一番の楽しみは、関西棋院の村岡プロご夫妻と一緒に子ども囲碁教室を開くことです。この6月からプロの指導碁を受けています。対局後に雑談をしている中で、彼らご夫妻が囲碁の子ども教室や国際交流など囲碁の普及活動に大変熱心なことを知り、私も少しお役に立てればと思っていたところ、我が家の一室を子ども囲碁教室に使って頂けることになりました。
永年にわたり子どもの医療福祉に関わる仕事をしてきた私です。思いもしなかったことで、再び子どもに直接関わる仕事にありつけた喜びで、胸ワクワクです。
予てから、発達障害児には囲碁が向いていると考えています。生徒の中から、チャピオンが生まれるのが夢です。  2024.9.23.

「家」にまつわる3つの話

実家と里帰り

長らく会っていない後輩のA君から一通の手紙が届きました。彼の結婚式の仲人を我々夫婦がさせて頂き、彼が両親と一緒に挨拶に来られた時の話が書かれていました。
私が彼に、「いま、どこに住んでいるのか?」と尋ねると、「実家に住んでいます。」というA君の答えに、空かさず彼の父親が、「お前の家ではなく、親の家に住まわせてもらっているのだ!」と叱責され、私も「その通り!」と同感したというのです。私もその時の情景をよく覚えています。
最近は、男の子も、女の子も何歳になっても「実家に帰る」という表現を用いていますが、かつては、他家に嫁いだ女の子が親の家に帰る場合には、「里帰り」という表現を用いていました。その名残りとして「里帰り分娩」という言葉は今でも生きており、決して「実家分娩」とは言いません。なぜだかよくわかりませんが。

男子三界に家なし

これは私の間違い。もともと仏教用語で、「女は三界に家無し」という表現が存在し、「女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない。」という意味で、「男子三界に家なし」という表現はどこにも載っていません。
永年にわたり単身赴任していると、定年退職し、いざ家に戻ろうとしても、もう自分の居場所がなくなっていたという哀れな男の話をよく耳にしていたので、「男子三界に家なし」とばかり思っていました。

夫婦別姓問題は自然解消する

日本で結婚をする場合、現状では夫婦別姓は認められておらず、その妥当性について未だに賛否両論です。
海外の国々では、その選択は当人の自由で、夫婦別姓を認めていないのは日本だけのようです。日本と欧米との違いは、おそらく文化的背景、農耕文化の国日本特有の家長制度の名残りのような気がします。
日本人同士で、公の場において名(ファースト・ネーム)で呼び合うことはまずありません。でも欧米人は、公式の場においても姓(ファミリーネーム)でなく、名(ファースト・ネーム)で呼び合っており、我々日本人はなかなか馴染めません。
戸籍確認では、漢字の一画一画を今でもうるさく言われますが、マイナンバー・カードを普及させようという今の時代では、姓・名がなくても、背番号「IDナンバー」で本人確認が十分できます。あとは勝手にニックネームで呼び合えばいいので、夫婦別姓問題も自然解消です。 2024.9.17.

 

ヒマラヤの山々

私の寝室には、大学退官直後の2003年に、留学生、Dr. Pokharelさんからの招きで道子とネパールに行った時に買い求めたヒマヤラ連峰の写真を、壁に貼り付けています。
これまで、この写真の存在にすら気付かない日々を過ごしていましたが、最近は就寝前には必ず見るようになっています。この雄大な山並みが私を包み込んでくれる気がしはじめたからです。

連日の猛暑が続く中で、私の最大の関心事は来夏をいかに乗り切るかです。万年雪を抱くヒマラヤ連峰を眺めながら、カトマンズにいるDr. Pokharelさんのことを思い出し、久方ぶりにメールしました。

Pokharelさんからのメール

彼は、1980年代に神戸にやってきたネパールからの留学生で、カトマンズ大学の小児外科の教授になっています。すぐに、お悔やみのメールが届きました。その中には、
“・・・・・, and life is going on some early and some late, one day everybody should leave this world, but where? We don’t even know we have to leave the world one day.”
と書かれており、敬虔なヒンズー教徒である彼のこの表現に大変興味を感じました。

ネパールへの誘い

数日後もう一通のメールが届きました。
今度は、現在米国のJohn Hopkins Medical collegeに留学中の長男Dr. Shashwatさんがこの12月に結婚式を挙げるので、カトマンズに来ないかという誘いのメールです。

前回の旅でみたヒマヤラの山々、お釈迦さんが生まれたルンビニの町を思い出しながら、自分があの山の向こうから生まれ、また戻っていくような気がいつもしています。生身の眼で、もう一度確かめたい思いが高まってきます。早速、祝福の文と娘の同行が叶えば是非行きたい旨の返事をしました。  2024.9.16.

追記:

Sanatana:あるヒンズー教徒の死生観について

彼が書きよこした死生観について、次のような記載がありました。この思想は、6000年前からあったヒンズー教のSanatana: ( Sanatana = since ancient unknown peroids)という古典的な考えによるもので、その後現れた新興宗教である仏教・キリスト教・イスラム教もヒンズー教にならい、同じ考え方になったと言うのです。反論したい気もするのですが、何分にも私の無知なるが故に鵜呑みにせざるを得ず、悔しい思いです。

 

「誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」

アメリカの教育者ドロシー・ロー・ノルトは、1999年出版の育児書「子どもが育つ魔法の言葉」として、
• 分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ
• 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
• とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる
• 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる
• 親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る
などを取り上げています。

「誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」

最近、私自身が囲碁を学んでいます。囲碁の先生から、たまに「いまの一手は素晴らしい」と誉められると、舞い上がってしまいます。とくに、自分が考え抜いた末の一手であるとなおさらです。自分がワンランク上達した気分になります。
子育てにおいても、学校教育においても、友達づきあいでも、タイミングよく、自然に相手を褒めることです。囲碁仲間の米寿(88歳)の友も、誉め言葉に照れながら腕を上げています。舞い上がるのは、子どもだけではないのです。

2024.9.13. 地域子育てネットワーク連載原稿

 

近所付き合いもできています

スーパーに行く途中、建物の陰で信号待ちしているときに偶々出会った同年代のマダムとの話です。

一緒に信号を渡り、本通りをゆっくりと歩んでいると、甲南本通りの店主の消息を尋ねもしないのに、次々と教えてくれます。最後に、自分は昔ここで「本屋」をしていたが、今は店舗を閉め、娘と2階に一緒に住んでいると聞かされ、ビックリです。

それまで並んで歩いていたので。相手の顔を全く見ていませんでした。「本屋さん」と聞き、改めて見直すと、確かにあの時のマダムです。大変キュートな美人だったので今でも彼女の存在はよく覚えています。その旨を話した時の、彼女の照れる仕草が今でも結構可愛いのです。20年以上前の話かと呟くと、50年以上前だと訂正されました。

井戸端会議にも加わる

日中の猛暑は続いていますが、太陽が西に傾くのが早くなり、5時になると通りには日陰ができています。

スーパーで買った大きな袋をぶら下げて歩いていると、庭木に打ち水をしている近所のマダムHさんと立ち話です。どこからともなくFさんも加わってきます。まさに、井戸端会議です。道子から近隣の情報は聞かされていましたが、これまで出会っても目で挨拶するぐらいで、話すことのなかった人達です。

みなさん私と同年代で、永年同じところに住んでいると、結構いろんなところで繋がりがあるのです。話がエンドレスなので、買ってきたアイスキャンデーが心配になり、ほどほどに中座させてもらいました。

この1年間で、炊事・洗濯は元より、近所付き合いもできるようになりました。  2024.9.12.

認知症2025年問題にどう取り組む?

内閣府の統計によると、2025年の日本では、65歳以上の高齢者人口が3,600万人、全人口の約29% に達し、認知症の患者数も730万人に増加するそうです。
認知症による社会的・経済的な負担が増大し、様々な分野に負担を与えると予想されます。 総裁選では争点になっていませんが、認知症2025年問題は深刻です。

 

 

早や道子の一周忌を迎えました

早いもので、道子の一周忌を迎えました、昨日、尼崎市にある如来院で息子・娘、孫たちで法要を行い、道子の妹たちや私の妹も元気な顔を見せてくれました。
去年の今頃は、これからの1年、自分が生き続けられるか不安でした。この8月にはカウント・ファイブのダウンをしましたが、何とか猛暑を乗り越えることができました。

囲碁が心の癒しになりました

腹部手術の関係で昨年からゴルフをできなったところへ、神戸大学時代からの友人である工学部の北村先生の誘いを受け、地元東灘区の囲碁同好会に加えていただきました。
囲碁をするだけでなく、メンバーたちはいろんなキャリアの持ち主で、話題が多岐にわたり、あっという間に時間が過ぎ、心の癒しになっています。
私の碁は、我流のものだったので、今春から本格的な囲碁を目指し、関西棋院九段の村岡茂行プロの指導を週に一度受けています。

次の1年への目標を決めました

この9月は、私にとって何か新年度を迎える気分です。これからの1年、自分ひとりが囲碁を楽しむだけでなく、囲碁を通じて、少しでも人の役に立てるよう努めたいと思っています。

村岡プロは、奥さまの美香さんもプロ五段で、囲碁普及のための活動、子ども囲碁教室や国際交流に夫婦揃って熱心に取り組まれています。
私も現役時代には、小児科医として子どもとの付き合いは本職で、また数多くの海外からの留学生と一緒に研究活動をしたキャリアがあります。

もし、少しでも私がお役に立てることができれば、最後のご奉公かと考えています。いろんなアイデアが脳内を駆け巡ります。身体に気をつけながら、人に迷惑をかけないように、新たな目標に向けて歩み始めます。2024.9.9.

一力遼九段が世界選手権で優勝のニュースが

世界のトップ棋士が参加する囲碁の国際大会の一つ「応氏杯世界選手権」で、一力遼九段(27)が優勝したというNHK ニュースが流れてきました。日本の代表選手がメジャーな国際大会を制するのは19年ぶりの快挙です。
将棋界に押され気味の日本囲碁界の起死回生につながることを願っています。

昔懐かしい1冊の本から

本棚の整理をしていると、昔懐かしい1冊の本、「医学教育の原理と進め方」を見つけました。

たいへん型苦しいタイトルの本で、店頭に横積みされていても、今ならまず手に取ることのなさそうな本です。

文部省の富士研修所で

昭和64年1月に就任した新米教授の私は、文部省の富士研修所での医学教育セミナーに参加する命を受けました。丸一週間、朝から晩まで缶詰めです。夜抜け出そうにも、富士山麓の一面闇の世界です。

全国の医学部から教育担当者40名ほどが受講し、小児科教授は私だけ、顔見知りの方は一人もいません。当初は、学生の合コンのように、互いの親睦を深める意図で他愛ないゲームをさせられます。画用紙に似顔絵を描かされました。昨日まで大学で偉そうな顔をしていた連中がまるで子ども扱いです。日常生活とは大きなギャップです。

大学に戻れば、山ほど仕事があります。受講者からはブーイングです。でも、チューター連中は慣れたものです。我々が、次第に慣れてくると、グループ分けされ、毎日いろんな課題を与えられます。

ここで、「医学教育の原理」が現れます。問題解決型の思考法です。

一般目標(GIO)と行動目標(SBO)

当時の私にとっては全く耳新しいことばです。

一般目標(General Institutional Objective, GIO)とは、学習者が何をできるようになるかを総括的に記述したもので、教員と学生の両者への一般的なオリエンテーションとなるものです。例えば、「尿路感染症患者の診断と治療ができるようになるために、この疾患の微生物学的特性を理解する。」

行動目標(Specific Behavioral Objectives, SBOs)とは、個々の一般目標を達成するには、どのようなことができるようなればよいかを、具体的な行動の言葉で書き表したものです。

今日では、大学教育の中で問題解決型の思考法、GIO、SBOは当たり前になっていると思いますが、それまでの医学教育では個々の教授が思い思いに一方的に講義していました。

セミナーでは、連日新しい、大きな課題が与えられ、数班に分かれて意見を出し合い、GIO、SBOを適切に立案するのが目的でした。いつの間にかチューターの思い通りに動いていました。

何にでも役立つPDCAサイクル

この問題解決型の思考法の基本になっているのがPDCAサイクルです。何ごとも評価があって次のステップへ、新しい目標設定が始まるのです。

この考え方は、ビジネス分野から始まったようですが、教育分野、研究分野においても大いに役立ちます。

囲碁においても同じです。いくら優れたプランを立てて盤に向かっても、相手の応対でその妥当性を評価しながら、ACTION(改善)を起こさないと勝利に結びつきません。

私の脳にこのときに叩き込まれたPDCAの思考回路は、何ごとをするのにも絶えず役立っています。

CHECK(評価)が欠けると悲劇を招く

最近のビジネスでは、時代の流れが早すぎて、いちいちCHECK(評価)して次のステップに進んでいると時代遅れになると、あまりPDCAを守らなくなっているようです。

トヨタ自動車のカイゼン・プログラムは世界的に有名で、米国の経営者が名古屋を訪れ、学んでいました。でも、あのトヨタが品質管理面での不正を行う時代になったのです。私にとって大きなショックです。

これは、トヨタだけの問題ではなく、名のある大企業や私にとって身近な医学分野にも、当人たちが意識していなところで及んでいるのではないかと内心危惧しています。

あまり目先のことばかり考えて、足元をしっかりと見つめてないととんでもない悲劇を招きそうです。  2024.9.7.

ひとの役に立てたみたい

このところの猛暑で、周りの方々に迷惑を掛けてばかりでしたが、やっとひとの役に立てたみたいです。

自信をなくした米寿のIさん

久方ぶりに囲碁の例会に出席したところ、仲良しの米寿を過ぎた実業家のIさんが、「このところ負けてばかりでひとつも勝てん。もうワシはボケてきたみたい。」という弱気の言葉を吐いているのを耳にし、驚きました。

彼の囲碁の腕前は初段ですが、私より歩くのが早く、話題が豊富で、いつも羨ましく、目標にしていました。彼とは、結構馬が合い、彼のマンションで世間話をしながら囲碁を指しています。でも、この暑さで1ヶ月あまり遠ざかっていました。

暑さも一段落した日曜日の昼下がり

彼の元気なさが気になっていました。台風も収まり、暑さも一段落した日曜日昼に、彼に電話すると、大変喜んで迎え入れてくれました。

勝敗は度外視して、多少のコメントを挟みながら、いつものように政治・経済の話をしながら3時間あまり一緒に過ごしました。最後の一局では、彼がいつもの力を発揮し、彼の勝利となりました。

自信が勝利を呼び込む

翌日の囲碁の例会で、「2連勝した。」という彼の歓喜の声が部屋中に響き渡りました。

彼も嬉しかったに違いありませんが、私も同様に喜びを噛み締めていました。私が特段のことをしたわけでなく、彼が弱気の虫を追い払い、元の大胆さを取り戻してくれたことが勝因だったに違いありません。2024.9.3.