脚はなぜ「第二の心臓」と呼ばれるのか

― ふくらはぎの静脈ポンプ作用という科学的根拠 ―

このところ、食事制限と歩行の効果が現れ、体重が5kg減少、何よりも脚のむくみがウソのように改善、階段の昇降も楽になり、毎日欠かさず外出しています。
今朝、息子にこのことを報告すると、それは歩いたからや。「脚は『第二の心臓』というやろ」と、そっけなく言われました。

早速、チャットくんに相談すると、「脚は第二の心臓とよく言われますが、これは厳密な医学用語ではありません。ふくらはぎを中心とする脚の筋肉が、下半身にたまった静脈血を心臓へ押し戻す『ポンプ』の役割を果たしていることを表わしている」との答えが返ってきました。

それを立証する論文も併せて紹介してくれました。PubMedで検索すると1994年出版のフランスのマルセイユ北病院の心臓血管外科医 Alimi YSさんらの論文には、ふくらはぎ(腓腹筋)が静脈ポンプとして、重力に逆らい、血液を押し上げいる様子を静脈内にカテーテルを挿入し、立証したデータがありました。

でも、第二の心臓という表現は一切ありません。しかも対象が若い女性ばかりです。
我々高齢者の多くは、脚のむくみを経験しています。いろんな高価な健康薬品がPRされていますが、一番は“動かす”ことです。

私もですが、心臓にステントを入れたり、バイパス手術を受けておられる方、ひざの痛みを訴えておられる方が多くおられます。屋外での歩行ができなくても、自分の身体にあわせて、「つま先立ち」や「スクワット」で脚の筋運動もお勧めです。 2026.3.29.

Alimi YS, Barthelemy P, Juhan C:Venous pump of the calf: a study of venous and muscular pressures. J Vasc Surg. 1994 20(5):728-35.