α(アルファ)世代とは?

昨年末の新聞で、正月から「α-20億人の未来」が連載されるという記事を読み、私自身は「α(アルファ)世代」という言葉を初めて知ったのです。大学1年生の孫娘は、勿論のこと、中学3年生の孫娘までも、よく承知していました。しかし、彼女の母親は知らないという答えで、少し気が落ち着きました。

α(アルファ)世代の特徴とは?

Z世代の次にやってきたのが、α 世代。16歳以下の若者です。

α世代が誕生し始めた2010年は、iPadが発売され、インスタグラムが世に出た年です。彼らは、物心ついた頃には身近にiPhoneとSNSがあった世代です。

デジタル機器に囲まれ、人工知能(AI)とともに育つ、世界共通の初めての人類でもあるのです。その人口は、一世代として史上最多の20億人超にのぼるそうです。

名付け親の人口統計学者、マーク・マクリンドル氏曰く、「時代の流れはかつてないほど速くなっており、次世代を理解しようとすることが、時代についていくためには必要であり、若い世代の持つかつてない力を認識することが、その出発点になっている」と。

昔は年少者が、年長者に敬意を示し、従わざるを得ませんでした。今は、年長者が若者に合わせることが、求められているのです。

案じられる点は、彼らはデジタルスキルを身につけても、それに見合う社会的スキルが発達するわけではありません。AIとの対話が得意でも、知識を暗記し、文脈を理解する能力が養われにくい環境で育っているとも言えるのです。

わからないことがあると、スマホに問いかけ、瞬時に回答が得られます。漢字を読めても、書けない世代になりそうです。

AIが担えるものは、すべて人間の手を離れることになりますが、人間中心の未来を描くなら、つながり・対話し、対立を解決する能力にこそ、人間らしさが残されているのです。若い世代には、デジタルスキルと一緒に、人間関係やリーダーシップ、対話の能力を身につけさせ、しなやかさと人格を育むよう導く必要があるようです。

これは、α 世代だけの問題ではなく、今の世界をみていると、どの世代の人たちにも当てはまることですが・・・

後進の小児科医へのメッセージ

私自身は、小児科医としての第一線から退いて久しくなります。対面で接するのは、碁盤で相対する子どもたちだけです。

数多くのα 世代の子供たちと最も間近で接しているのは、学校の教師と小児科医です。あなた方こそが、次世代の良き理解者となり、時代のリーダーシップを発揮する時代が到来しているのです。

2026.1.10.