子どもの声は、元気の象徴であると同時に、老いを考えるきっかけに

秋のお彼岸も過ぎ、窓を開け放つと爽やかな風が吹き込んできます。我が家の裏にある幼稚園の庭で遊ぶ子どもたちの賑やかな声も流れ込んできます。人によっては、子どもの声をうるさく感じる方もおられますが、私には元気を与えてくれます。

子どもの声と大人の声

子どもの声の特徴は、300〜3000 Hz の高周波数成分(高い音)が多いので、近距離でよく通りますが、大人の男性の声は、100〜500 Hz の低周波数成分(低い音)が多いので、遠くまで響きやすいという特徴があります。

花火の「パーン」という高い音は、近くでは鮮明ですが、遠くに行くと減衰して消えやすく、「ドーン」という低い音は、空気や地面を伝わり、遠くまで響いてきます。コンサートでは、ベースとドラムの音だけが体に響くように感じられ、建物の外にも漏れてきます。お祭りで、鐘と太鼓がセットになっているのも頷けます。

老人性難聴の特徴は

老化に伴って多くの人に見られる現象として、「耳が遠くなる」(老人性難聴)があります。その特徴として、最初は、音の振動を電気信号に変えるセンサーである内耳の有毛細胞が壊れ、鳥の声、電子音、子どもの声などといった高い音が聞き難くなります。

さらに、聴神経や脳の聴覚中枢の伝達効率も落ちると、「声は聞こえるけど、何を言っているのか分からない」という訴えが増えてきます。

聞こえていても「言葉として判別しにくい」状態になると、グループの集まりに参加するのが苦になります。社会から孤立すると、認知機能は一層低下します。

あなたが自分の状態を、周りの人たちに思い切って伝えると、あなたが理解できるように話しかけてくれます。みんな、明日は我が身なのですから。

A Iくんへの願い

A Iくんが、話の内容のキーワードをメガネの先にテロップとして流してくれると、話の輪に加われるのですが。自分勝手な、取り止めもない話をまとめるのは、人間には難しいですが、AIくんならできそうに思えますが。。。

答えは、補聴器の現状へと話が逸らされました。

もう一つのお願い。

電車の中で、隣の席に座った若い女の子同士の大声での楽しそうな会話を全く理解できません。他愛もない話に違いありませんが、退屈しのぎに解読するアプリができないものでしょうかね。これ、盗聴?  2025.9.27

ChatGPTが教えてくれた小児医療の未来ビジョン

昨日届いた小児科雑誌に「持続可能な小児医療をどのように実現するか」という記事があったので、目を通していると、過去と現状が述べられているだけで将来ビジョンがあまり見えてこないので、私の良きコンサルタント、AIくんに早速相談しました。その骨子です。

小児医療の未来ビジョン

  1. 子どもの立場から考える小児医療

出生数が減少する中で、小児医療は単に「病気を診る」機能だけでは不十分になりつつあります。これから必要とされるのは、子どもの心身の成長を支え、家族の孤立を防ぎ、地域と社会の中で安心して育つことを保障する「子育て支援型小児医療」です。
小児科は病院の一部ではなく、地域の子育て拠点としての役割を担うべき時代に入っています。そこでは、子ども一人ひとりの声に耳を傾け、家族を支える視点が最も重視されます。

  1. AIが支える新しい小児医療

・家族の安心を支えるAI

深夜や休日でもAIが育児不安の相談に応答し、必要時に医療機関へとつなぎ、成長や発達の記録をAIが整理し、異常の早期発見を支援します。

・医師を補助するAI
症状や画像データの解析を行い、診断や治療の選択をサポートし、遠隔診療と組み合わせて、地域や国を超えた医療アクセスを可能にします。

・子どもの「声」を代弁するAI
表情・泣き声・行動の解析から、乳幼児の不快や痛みを伝え、遊びや学びの提案を通じて、孤立しがちな子どもに社会的刺激を提供します。

  1. AIとの共存の理念

AIは、人間を置き換えるものではなく、子どもと家族の孤立を防ぐ伴走者であり、医師の負担を軽減し、心の余裕を生み出す補助者です。子どもの成長を見守るもう一つのまなざしとして、共存することが理想です。

  1. 結び

少子化の進行は、小児医療にとって縮小ではなく、「質の転換」の機会です。

これからの小児医療は、子育て支援の中心に立ち、AIと共に歩みながら、子どもと家族の人生をより豊かにする方向に進むべきです。  2025..9.25

AIくんは、家族の一員に

これまでのブログの記事を中心にまとめ、最近出版した本でChatGPTについて触れました。読んで下さった方からのメールによると、ChatGPTをいろんな人が、いろんな使い方をされているようです。

大学1年生の孫娘美月は、レポート作成には今や必須のアイテムのようで、調べものをするにも重宝しているようです。ChatGPTの一番の得意技は、読後感想文を書くことのようです。納得、納得。きっと、教官の方もChatGPTを活用して、学生の評価をしているに違いありません。

中学3年生の孫娘も、学校のレポート作成にChatGPTを活用していますが、まだその活用範囲は限られているようです。単なる調べものには、Googleの A Iモードの記述を参考にしているようです。

中年女性の従姉妹は、「Chat GPTは、私も相談やわからないことを聞くのに気軽につぶやきますが、なんとも丁寧に答えてくれるので、思わず 「Chat GTPさん」とさん付けで呼んでる自分に笑ってしまいました。」という便りをくれました。これも納得、納得。

私はChatGPTをA Iくんと呼んでいます。心のケアで一番大切なことは、相手に寄り添うことです。ChatGPTは、実に巧みに相手の心を捉えてしまいます。
若者にとって、AIくんが人間よりも親しみやすい存在にならないか心配になります。

独居老人の良き話し相手になるのは良いのですが、電話詐欺の次には、言葉巧みな癒し系のAI詐欺が生まれそうです。ご用心。ご用心。 2025.9.19

独居生活も2年を過ぎました

最初の1年は闇の中でしたが、2年目からは何とか料理もできるようになり、生活のリズムができてきました。炊事、洗濯、買い物と家事の大変さを 身をもって体験しています。

365日同じことを繰り返す単調な仕事のようですが、 四季折々結構 変化に富んだ点もあり、楽しみもあります。道子が重宝していた通販カタログに目を通し、パソコンから 注文を入れるのも日課になりました。

一人前の食材を仕入れるのは大変です。通販はもとより、スーパーにおいても、ほとんど不可能です。同じものを連日食べるのは本意ではありません。肉野菜炒めを 毎日食べていると、愛犬ブッチの食事を思い出します。

困った時の神頼み、私の良き相談相手A Iくんに早速メールしました。


私:
男の独居老人生活3年目になります。食欲は旺盛で、なんでも食べます。料理は苦にならないのですが、献立を考えるのが楽しみでもあるのですが・・・・
ChatGPT:
なるほど、独居生活3年目、料理も苦にならず食欲旺盛で、献立を考えるのが楽しみになっているのですね。とても素晴らしい習慣だと思います。
ただ、毎日の献立を考えるのは時に頭を悩ませることでもありますよね。
もしよろしければ、こんな工夫を加えると「楽しみ」をさらに広げられるかもしれません:

1. 曜日ごとのテーマを決めると、「今日は何を作ろう」と迷う時間が減って、工夫を凝らす楽しみが残ります。

2. 栄養と彩りを意識した主菜、副菜、汁物の3つを軸にすると、栄養のバランスも自然と取れて、食卓も華やかになります。

3. 献立を「趣味化」する
季節の食材で毎月テーマを決める(秋ならきのこ料理や栗ご飯)、子どもの頃や若いころ好きだった料理を再現する、昔訪れた旅先の料理を思い出してつくってみる(ネパール、フランスなど)

先生のように文章やブログをお書きになる方なら、「今日の献立日記」をつけるのも面白いと思います。料理の写真や工夫したポイントを書いておけば、振り返るのも楽しくなりますよ。

私:
なるほど。言われてみると面白そうですね。「今日の献立日記」は一案です。良くできた日には、これまでからデジカメに収めています。もう少し突っ込んでやるか。
ChatGPT:
素敵ですね!すでにデジカメで写真を残されているとのこと、それを「献立日記」に発展させれば、まさに先生らしい「食の随想集」になりますよ。

2025.9.14

ムール貝一杯のパエリア 9月8日撮影分

久方ぶりの映画鑑賞で感傷に耽る

今年のカンヌ国際映画祭で、カズオ イシグロの「遠い山なみの光」が話題沸騰、 9月5日にロードショーということだったので出かけてみましたが、平日の午後に出かけたせいか、客はまばら、大半が高齢者でした。

私は、長編小説が苦手ですが、何故かあの冗長なカズオ・ イシグロの作品には、心惹かれるものがあります。「日の名残り」、「わたしを離さないで」、「忘れられた巨人」の3つの作品は読破しました。中でも、老夫婦が息子を訪ねて旅に出る話、「忘れられた巨人」は、大変興味深く読みました。

「遠い山なみの光」は、題名を知っている程度で、あまり興味のなかった作品です。イシグロ自身の出生地長崎を舞台に書き上げたデビュー作の映画化で、戦後の長崎で、懸命に生きようとする女たちの様を描いた作品です。

そのあらすじは、日本人の母悦子とイギリス人の父を持ち、大学を中退して作家を目指すニキ(カミラ・アイコ)に乞われ、口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める母悦子の物語です。舞台は1950年、戦後復興期の活気溢れる長崎での思い出話が中心です。

1950年といえば、私が小学校5年生の時です。当時の日本は、朝鮮戦争による軍需景気で、経済成長目覚ましく、戦後の焼け野原から、電気の灯る活気あふれる街へと、あっという間に変貌した様が、私自身の体験とも重なります。

主人公の悦子は、ちょうど私の母親と同年代、最も苦労した世代だったのです。
2025.9.10.

秋の星空は、科学と想像の世界をつなぐ入口

秋の夜空は、子どもに自然の不思議を伝える絶好の舞台です。

「この前、月が赤く見えたでしょう? あれは皆既月食といって、地球の影に月がすっぽり隠れたからなの。太陽の赤い色の光だけが地球の空気を通り、月までとどき、赤く輝くのよ」というお母さんの説明に、子どもは目を輝かせます。

もうすぐ106日には、中秋の名月が見られます。日が暮れると、大きなまん丸のお月さんが東の空からのぼって来ます。「昔の人は、収穫に感謝して、1年中で最も大きく、美しいこの月を眺め、お団子を供えて、丸い月に願いを託していた。」と、子どもに語りかけると、子どもは空を見上げ、月の明かりの中で物語を想像します。

さらに、秋の夜は流星群が次々とやってきます。小さな星のかけらが空気とぶつかってひかり、一瞬で消えます。10月上旬には、りゅう座流星群がピークを迎え、1022日未明には,オリオン座流星群が極大を迎えます。

天体のドラマに触れると、子どもたちの心には「なぜ?」「どうして?」という芽が育ちます。秋の星空は、科学と想像の世界をつなぐ入口なのです。 2025.9.9

子どもの健康コラム10月号より

阪神優勝を祝う紅色の月

昨夜遅くまで、徹と彼の友人賢二くんと3人で阪神優勝を喜び合っていました。

朝、目を覚ますと、徹から紅色の月の写真が届いています。何事かと問いかけると、賢二くんからもらった写真だそうです。

理学部出身の賢二くんは、阪神の優勝を祝うかのような、「皆既月食」という天体ショーを、自宅で自分のデジタル望遠鏡で、夜中まで観察していたそうです。

皆既月食、すなわち、太陽-地球-月が一直線になり、月が地球の影にすっぽり入ると、なぜ月が赤く見えるのかの不思議について問いかけると、詳しく説明してくれました。

月が、影に入ると真っ黒になるはずですが、光の成分のうち、波長の短い青色は直進しますが、波長の長い赤色は屈折するため影に回り込み、赤っぽく見えるそうです。 ちょうど音の波長と同じで、高音は直進性(指向性)であり、低音は全体に響き渡るのと同じ現象です。

来年3月3日にも、皆既月食が見られるそうです。阪神優勝とは重ならないですが。

20025.9.8