大切なのは品性、品格

最近、兵庫県知事の言動について、兵庫県民としてどう考えているのかと友人から意見されます。兵庫県民として情けない気持ちでいっぱいと答えるしかありません。

ハラスメントの真偽の程はわかりませんが、内部からの告発があるようでは統治能力に欠けているとしか言いようがありません。

今回の知事選では、近年の日和見的なマスコミ報道に愛想をつかし、SNSが威力を発揮したのでしょう。それをうまく活用した者が勝利したようです。

国家の品格

今の世の中、法的に問題がなければ、何でも許されるところに問題があるように思います。世の中、大切なのは品性、品格です。

少なくとも社会の指導者たるものは、その範たるべきです。政策以前の問題です。国の政治家も一緒です。法の隙間をすり抜けようとする態度には目を覆いたくなります。日本も、アメリカと同じかと思うと情けない。

2005年に新潮社から出版された文庫本、数学者藤原正彦氏の「国家の品格」を思い出しました。当時の日本には、世界の趨勢である経済至上主義に取りつかれ、国立大学も法人化され、大学にまでその波が押し寄せていました。

日本人は、欧米の論理に身を売って、法律違反すれすれの行為を、卑怯とも、下品とも思わなくなってしまったと述べています。

孤高の日本でありたい

少子高齢化がより加速する日本。過去の良き時代の思い、欧米に追随すべく経済至上主義を続けている間は、今の混迷はより一層加速するように思います。

日本人はこの世界の趨勢に対し、孤高の日本として敢然と闘いを挑むべきです。私の願いはただ一つ、日本が戦争に巻き込まれないことです。

2024.11.28.