暫時不在 如同死人

私の大切なメル友である高校時代のクラスメイト岡田さんから、難しい質問が届きました。

彼女が教えている中学生が、英語以外の格言を調べるレポートで、“Va où tu peux, meurs où tu dois.”を取り上げ、その意を問われたそうです。

英語に堪能な彼女は、その英語、“Go to where you can, Die where you must.”が思い浮かび、「行けるところまで行き、死ななければならないところで死ね。」の意と答えたそうですが、私の意見を求めてきました。

私にとって、このフランス語の格言は、はじめて目にするもので、直訳すると上記のようになるように思えますが、自信はありません。

ふと、長年私のデスクの横に貼り付けている白隠禅師の「暫時不在如同死人」の8文字を思い出しました。大学を定年退官した頃に、信州松本の土産物店で手に入れた本に載っていたものです。

「暫時不在如同死人」の意は、少しでも油断があり、正念相続が途切れたならば、それは死人も同じという意。油断を戒め、普段の正念の大切さを説くと書かれています。

“Go to where you can, Die where you must.”にも同じ意が含まれているか否か私にはわかりません。  2024.10.5.