いよいよ断捨離に取り組まねば

断捨離を、単なる片付け論と認識している方も多いと思いますが、ヨガの思想が元になっているため、単なる片付けとは異なるようです。断捨離のそれぞれの文字には、断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)の意味があります。

      • 断行(だんぎょう):入ってくる不要な物を断つ
      • 捨行(しゃぎょう):家にずっとある不要な物を捨てる
      • 離行(りぎょう):物への執着心をなくす

この歳になると、死ねば諸共、灰に来すに違いないと、わざわざ断捨離を考える必要性がありませんでした。今夏の猛暑がトラウマになり、手狭な高齢者向けのワンルームへの引越しを衝動的に決意してしまい、何を残しておくべきか途方に暮れています。

書類・アルバムはデジタル保存で

幸いなことに、今の時代は本や文書類は電子媒体に保存可能であり、1枚のSDカードで十分過ぎます。もう本箱は入りません。2008年以後の写真の多くは、Macの写真フォルダーに保存されていますので、全く問題ありません。それ以前の写真は、デジタル保存しているものは限られています。

整理をしていると、これまで存在すら忘れていた私の母のアルバムまで埃まみれで残っていました。母の結婚前の昭和初期の貴重な写真です。道子と私の幼少時のアルバムもあります。全てを灰にするのも忍び難く、取り敢えず、ページごとにスキャンし、アルバムの現物保存については検討中です。

幸いなことに、道子と結婚後の写真は、息子・娘たちが金婚式のお祝いにアルバムを編纂してプレゼントしてくれたものがありますので大助かりです。後は、各部屋に飾っていた孫たちの写真や現役時代の仲間との額縁入りの思い出の写真だけです。最小限の枚数に絞り、こつこつと暇を見つけてするしかありません。

これらの写真も、SDカードに入れておけば、デジタル・フォトフレームに次々と映し出されます。置き場所を取らず、永遠に?記録と残っていくものと期待しています。  2024.10.28.

ジジイの自炊生活には鍋が一番です。

強風が吹き抜け、天気図も典型的な冬型の気圧配置、一気に秋の終わりに近づいた感じです。気温が20度を下回ると、突然鍋物が食べたくなります。

「日本料理は鍋に始まり、鍋に終わる。」と言われますが、ジジイの自炊生活のメニューの中で、最も頻繁に出てくるのが鍋物です。あっさりした湯豆腐から栄養価満点のちゃんこ鍋まで、その時の気分次第で自由自在です。

鍋の良いところは、旬の野菜をふんだんに食することができ、栄養バランスもOKです。早速、近くのスーパーに買い出しです。京豆腐に、白菜、白ネギ、それに肉団子を手に入れ、白菜は白いところを、ネギは4cmの長さに切ったものを使います。

卓上IHヒーターをつけると、あっという間に煮立ってきます。出汁は日高昆布を一切れ入れるだけで十分です。火が通ったら、もみじおろしをたっぷり入れたポン酢で食べるだけです。昆布の一片が実に美味しい味を醸し出してくれます。

これから本格的な冬を迎えます。鍋料理も湯豆腐から寄せ鍋、ちり鍋、牡蠣の土手鍋、水炊きと、店頭に並ぶ具材、その時の気分で自由自在です。あんこう鍋が私の大好物。  2024.10.20.

新しいマックを買いました

これまで使っていたMacBook Airは2017年に購入したもので、最近考え込んだり、唸り声をあげ、また時には熱を持ちます。もういつ壊れてもおかしくない年代物です。

Macの寿命もですが、私の寿命も限りあり、様子をみていたのですが、ついに決断して、今朝から梅田のヨドバシカメラまで買いに行ってきました。保証期間はもちろん1年間で十分です。今一通りのセットアップが終わり、使い始めたところです。

一気に丸ごと移し替える方法もありますが、折角の機会ですから、終活よろしく、ある程度は選別することにしました。本や衣類、家具の廃棄とは異なり、根気はいりますが、体力を必要としないのが電子媒体のよいところです。

いま、私はこうしてHjime’s Blogにまとめていますが、このマックが存命のうちに、これをデータベースにし、「生成AIによる私の新しい未来予測」作成を夢みています。 2024.10.15.

神戸大学囲碁部の学生たちと囲碁を打つ

昨夕に、神戸大学囲碁部の集まりに参加し、60歳以上も歳の離れた学生たちと囲碁を打ってきました。盤面に向かうと、もう歳の差は関係ありません。彼らは学生大会に出場するメンバーであり、4時間かけて2局打っただけですが、心地よい疲れと満足感に浸ることができました。

伝統ある神戸大学囲碁部

神戸大学は、アマチュア囲碁界では有名で、2003年の日本一を決める決勝戦では文学部OBの西村修さん、理学部OB の多賀文吾さんという神戸大学同士の顔合わせとなって、アマ囲碁界を沸かせました。
その影響もあり、同窓生の親睦を図ろうとKUC囲碁クラブが設立されました。とある縁があって、私も去る6月からメンバーに加えて頂きました。日本アマ囲碁界のトップクラスの方もおられ、月に1回の例会を楽しみにしています。
一方、新型コロナの流行もあってか、ここ数年、学生の囲碁部員数が激減し、その存続の危機にあったそうですが、今年は新入部員が7名あり、再興が期待されています。

学生会館の5階の部室を訪ねて

初めて立ち入った部室は、和室で将棋部や華道部などとの共有で、エレベーターはなく、高齢の私には一苦労です。学生会館そのものが昭和41年に建設されたもので、老朽化が著しく、昔あったCOOPの書店も無くなっていました。
学生の部活動は、学生生活における重要課題です。雨漏りがするなど、立ち入って初めてわかった惨状です。研究活動には資金を出すが、学生のアメニティーは後回しにしていたことを反省しています。

AI囲碁ソフト開発者がノーベル賞を

2024年度のノーベル化学賞が「AI でタンパク質構造予測」を開発した、グーグル傘下のディーブマインドCEOのデミス・ハサビス氏ら3名に授与されました。
ハサビス氏は、AI囲碁ソフト「アルファ碁」の開発者でもあり、各国のプロ棋士に勝利したことで大変有名な方です。

大学での囲碁の授業は、論理的思考力を養う

今や、プロ棋士にもAI囲碁ソフトは貴重なツールとなっています。大学授業に囲碁を取り入れることで、単に囲碁を学ぶだけでなく、囲碁を通じてAIの活用原理を知り、幅広い論理的思考力が養われるのは間違いありません。

囲碁を学ぶことにより、一般教養のみならず、先を読む力、論理的思考力などを養うことができると、多くの大学で授業科目に取り入れられています。

いち早く取り入れたのが、東京大学です。2024年度版の授業カタログには、全学体験ゼミナールとして開講し、囲碁のルールを学び、お互いの実戦を通じて、判断力・分析力・洞察力・集中力などを養うことができると人気授業になっています。

我が母校も、クラブ活動だけでなく、授業科目にも取り入れて欲しいものです。
3024.10.10.

暫時不在 如同死人

私の大切なメル友である高校時代のクラスメイト岡田さんから、難しい質問が届きました。

彼女が教えている中学生が、英語以外の格言を調べるレポートで、“Va où tu peux, meurs où tu dois.”を取り上げ、その意を問われたそうです。

英語に堪能な彼女は、その英語、“Go to where you can, Die where you must.”が思い浮かび、「行けるところまで行き、死ななければならないところで死ね。」の意と答えたそうですが、私の意見を求めてきました。

私にとって、このフランス語の格言は、はじめて目にするもので、直訳すると上記のようになるように思えますが、自信はありません。

ふと、長年私のデスクの横に貼り付けている白隠禅師の「暫時不在如同死人」の8文字を思い出しました。大学を定年退官した頃に、信州松本の土産物店で手に入れた本に載っていたものです。

「暫時不在如同死人」の意は、少しでも油断があり、正念相続が途切れたならば、それは死人も同じという意。油断を戒め、普段の正念の大切さを説くと書かれています。

“Go to where you can, Die where you must.”にも同じ意が含まれているか否か私にはわかりません。  2024.10.5.

若者の集いに混じって

昨日から、北九州で行われた重症心身障害児者の福祉施設に勤務する看護師・介護士や医師などの集いに、にこにこ医療福祉センターの仲間と何年振りかで参加してきました。もう顔見知りの方はほとんど皆無です。

社会福祉士名越寛樹さんが読売療育賞を受賞

私の盟友である名越寛樹社会福祉士が、「ファイルメーカーを用いた当施設のユニークな情報処理システム」で読売療育賞を受賞しました。その受賞講演に、応援団の一人として参加するのが目的です。

普段は物静かで、口数の少ない彼ですが、壇上では堂々と、受賞にふさわしい発表に安堵しました。演壇から降りると、数多くの施設の方々に取り囲まれ、質問攻めに会っていました。

スマホアプリ「COCOLOLO」の発表を聞いて

前の晩に、抄録集に目を通していると、「COCOLOLO」という単語が飛び込んできました。その演題は、「スマホアプリCOCOLOLOで重症児の快・不快感情を理解する」という和歌山県の看護師さんの発表です。

実は、このアプリは神戸大学工学部の大学院生であった駒澤氏が開発し、ベンチャー起業を立ち上げたもので、その原理は、スマホ端末のカメラに指先を30秒間当てて、心拍数の変動から自律神経機能を評価し、「理想」、「のんびり」、「ストレス」、「ぐったり」に分類表示されます。

勇気を振り絞り、マイクの前で質問を

発表が終わると、討論の時間があります。息子・娘世代というよりも孫世代が集う大きな会場の中で、私は勇気を振り絞って挙手し、マイクの前に進みました。

一旦マイクの前に立つと変に落ち着きます。私には馴染みのある「COCOLOLO」ですが、多くの方々はご存知あるまいと考え、まず自分のスマホにこのアプリを入れていること。次いで自らの指先を当てると、「いつも『ぐったり』が表示されるのです!?」と話した途端に、会場内が大きくどよめきました。

もう掴みはバッチリ。後は、マイペースで勝手な私見を述べました。久しぶりの快感です。この瞬間をアプリで記録して置くのをすっかり忘れていました。

2024.10.4.

 

理想の「ついのすみか」を求めて

今夏の猛暑は、高齢者には大変なストレスで、私も熱中症で病院のお世話になりました。地球温暖化で来年も今年以上の熱暑になると予想され、今からの対策が必要です。

人生には4度の節目

人生の節目というのは、4度あるような気がします。第一は結婚までの独身時代、第二は定年退職するまで、第三は伴侶の死まで、第四は孤独な独居生活。
私は、この第四のフェーズにいます。限られた人生、あと何年生きるかわかりませんが、これまでと同じライフスタイルというわけにはいきません。今の私にとって最大の課題は、あの猛暑にいかに耐え抜くかです。

先日、ある建築士さんが寄稿された「理想の『ついのすみか』心得は」という記事が目にとまりました。私自身がお世話になった老人介護施設での生活をもとに、たどり着いた結論とも一致したので、思い切って今住んでいる住居のリホームです。

第一のポイントは、ワンフロア生活
今夏における最大の悩みは、一旦部屋か出ると、廊下、トイレの異常な暑さです。トイレに空調をも考えましたが、少し度が過ぎています。
私に必要な家具は、ベッド、食卓と事務机だけです。あとは仏壇を置くスペースがあれば十分です。

第二のポイントは、バリアフリーの動線
少しの段差が、命取りです。とくに、トイレ、浴室へのアクセスには最大の注意が必要です。何しろ独居生活なので、トイレへもドアーなしのフリーアクセスです。
バリアフリーは、もっと早い時期から、手をつけておればよかったと反省しています。脚力の衰えから気づくものでやむを得なかったか。

第三のポイントは、断熱性が命を守る
壁、天井、床、浴室の断熱性です。何分にも今の住まいは、30年前に建てたもので、断熱性が十分な浴室とは言えません。リホームには限界がありますので、一番はユニットバスです。浴室における高齢者の事故はよく耳にするところで、最も気をつけねばならない注意点です。

さいごに
娘はいつまで生きるつもりかと問いかけますが、私自身も、あと何年生きるかわかりません。地球温暖化で干枯らびていく哀れな姿になりたくないという最期のあがきです。  2024.10.2.