このところの猛暑で、周りの方々に迷惑を掛けてばかりでしたが、やっとひとの役に立てたみたいです。
自信をなくした米寿のIさん
久方ぶりに囲碁の例会に出席したところ、仲良しの米寿を過ぎた実業家のIさんが、「このところ負けてばかりでひとつも勝てん。もうワシはボケてきたみたい。」という弱気の言葉を吐いているのを耳にし、驚きました。
彼の囲碁の腕前は初段ですが、私より歩くのが早く、話題が豊富で、いつも羨ましく、目標にしていました。彼とは、結構馬が合い、彼のマンションで世間話をしながら囲碁を指しています。でも、この暑さで1ヶ月あまり遠ざかっていました。
暑さも一段落した日曜日の昼下がり
彼の元気なさが気になっていました。台風も収まり、暑さも一段落した日曜日昼に、彼に電話すると、大変喜んで迎え入れてくれました。
勝敗は度外視して、多少のコメントを挟みながら、いつものように政治・経済の話をしながら3時間あまり一緒に過ごしました。最後の一局では、彼がいつもの力を発揮し、彼の勝利となりました。
自信が勝利を呼び込む
翌日の囲碁の例会で、「2連勝した。」という彼の歓喜の声が部屋中に響き渡りました。
彼も嬉しかったに違いありませんが、私も同様に喜びを噛み締めていました。私が特段のことをしたわけでなく、彼が弱気の虫を追い払い、元の大胆さを取り戻してくれたことが勝因だったに違いありません。2024.9.3.