これは、いま上映している映画の題名です。私が参加している囲碁クラブのメンバーたちの間で話題になっていたので、日曜朝なら空いているだろうと、私も神戸国際会館のシアターまで観に行きました。
ところが、結構予約で埋まっており、開演前には多くの中年の女性客が続々と入ってきます。世間には囲碁ファンがこんなに多いのかと驚いていました。
しばらくして、気づいたのはこの映画、主演草彅剛が、冤罪をかけられ復讐に燃える武士に挑んだ時代劇です。囲碁ファンではなく、草彅ファンの集いだったのです。
筋書きは冤罪事件に巻き込まれ、藩を追われ、下町長屋で浪人生活をしながら、復讐のチャンスを窺うよくある筋書きです。同じ時代劇を見るなら、隣のシアターで上映していた池波正太郎の「鬼平犯科帳」の方が私には面白そうです。
ワンカットだけ、セリフもありませんでしたが、日本囲碁界のトップ棋士、井山裕の風格ある指先が光っていました。
2024.5.26.