唐招提寺御影堂障壁画展をみて

神戸市立博物館では、東山魁夷の唐招提寺御影堂障壁画展が4月末から6月6日まで開催されています。宣言解除を待っていたのですが、制限緩和もあり、家内の誕生祝いをかねて、昨日午後に鑑賞に出かけました。

鑑真和上千二百年忌を記念して、国宝鑑真和上坐像安置のための御影堂が1964年に現在地に移築し、当初の姿に復元されました。東山魁夷は和上の強い精神力への讃仰の心から制作を引き受け、1970年から10年以上の歳月を費やして、唐招提寺御影堂障壁画を完成したのです。

障壁画「山雲」、「濤声」から伝わる精神的力強さは、コロナ禍の現代人を勇気付けてくれます。東山魁夷は、神戸で少年時代を過ごしており、六甲の山・海が影響しているのかもしれません。


唐招提寺御影堂障壁画山雲(部分)1975


唐招提寺御影堂障壁画桂林月宵(部分)1980

2021.6.3.

反日デモの渦中での桂林旅行の思い出