ドイツ人ミヒャエル・エンデ著の児童文学「モモ」は、誰からの話しかけにもたっぷりと時間をかけて応じてくれる少女モモと、「時は金なり」と絶えず素早く仕事するよう追い立てる「時間どろぼう」との話です。
高度成長期が終わり、格差社会が広がった1973年に書かれたもので、読まれた方も多いのではないかと思います。
いま、これまでなかった在宅勤務で、1日の時間の使いかたに戸惑っておられる方も多いと思います。
在宅勤務で時間的余裕ができた方は、これまで時間どろぼう(灰色の男たち)に、余った時間をそっくり持って行かれていたのを、モモがするようにゆっくりと時間をかけたライフ・スタイルに変えるなら、ポストコロナ社会が心豊かに過ごしやすいものとなるでしょう。
在宅勤務でストレスがたまった夫が、女性や子どもに対するDVが増えることのないように願っています。