新型コロナ後の新しい生活と子どもたち

新型コロナ感染対策として、3蜜の回避、外出自粛が求められたのを機会に、わが国でもインターネットを活用した生活が見直され、一気に加速しそうです。

大人の社会では、働き方改革の一環として、在宅勤務の割合が増え、両親が揃って家にいる時間が増えます。子どもたちの学校ではオンライン授業が取り入れられ、休校中でも在宅で学習できるようになり、家族揃って、夕食をとる家庭が増え、親と子の対話も増えることでしょう。

一方、今の都市生活では、家族がくつろげるだけの空間しかなく、落ち着いて在宅勤務できる家庭は限られているでしょう。とくに、乳幼児のいる家庭では、仕事をしようと思っても、子どもは許してしてくれません。都市部では庭付きの住宅を持てず、郊外に移り住む家族が増え、都市集中型から地方分散型へと、新型コロナ流行を機会に変化していきそうな気がします。

今回の休校で、世界各国でもオンライン授業が試みられています。先進国の中で、日本はパソコン・スマホの普及率が低く、少し遅れをとっているようです。これまでのところ、対策としてテレビや民間の教材を一部の学校では用い始めているようですが、両親への負担が大きく、戸惑っておられる方も多いようです。

人と人とのコミュニケーションをとるには、言葉、動作振る舞い、表情、声の調子などで相手に自分の気持ちを伝えますが、言葉による表現力に乏しい子どもたちにとって、オンラインで友達と十分なコミュニケーションをとれません。学習ドリルやオンライン授業で知識力はある程度カバーできるでしょうが、五感を養い、友だちとのコミュニケーションをとり、協調性を養う教育目標達成には大いなる工夫が必要となります。

休校明けで、友達と出会い、マスクをしながら校庭をかけ巡る子どもたちの姿を見ていると、外出自粛が子どもにとっては大人以上に大きなストレスになっていたことがよくわかります。

2020/7/26

赤ちゃんの四季