これからどうなる? コロナウイルス病2019 (COVID-19)

今回のCOVID-19の流行においては、軽症例・無症状者が多いと言われています。兵庫県や西日本で感染者が出ないのは? 検査検体数の開示がないので、なんとも言えません。検査検体数が少ないことや、PCR検査の感度や手技が判定に影響するという武漢からのレポートが出ていますので、不確実な面もあります。実際に、感染者がいないなら結構なことです。

これまでのインフルエンザ流行では、いつも患者数は小児・若年者が多く、死亡数は圧倒的に70歳以上という特徴がありました。今回のCOVID-19流行では、小児の感染例はあまり問題となっていません。検査能力の関係で重症の肺炎患者しか検査が実施されておらず、小児の感染陽性例がスルーされているのかも知れません。学校での集団発生が報告されていないのが幸いです。

ともあれ、全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校という政府の判断は、流行を抑えるという面で的確であると思います。私たちは、インフルエンザの大流行時でも春休みに入った途端に患者数が激減するのをこれまでに体験しています。今回の決定は極めて唐突で、家庭でどう過ごさすかという問題で親は悩んでいますが、それを解決するのは政治です。まず、校庭を開放し、健康チェックと狭い場所に生徒が集まらないように工夫をすれば、感染の機会はぐんと減ります。2週間の一斉休校で、良い方向に向くことを願っています。


2020年2月28日