春の訪れとともに、学校や幼稚園から帰った子どもたちが、街角の公園に一斉に飛び出し、大声を発しながら夕陽を浴びて走り回っています。子どもたちのもつエネルギーの逞しさは、周りの大人にも元気を与えてくれます。
現代の子どもの問題として、スマホ遊びがよく取り上げられますが、ここでは体を動かすことが優先して、誰一人としてスマホに触れている子はいません。子どもの身体が潜在的に持っている「体を動かしたい」、「だれかと遊びたい」という欲求を引き出し、しっかりと満たしてやることがいかに大切かよくわかります。
今の子育て支援は、お母さんが働きやすいようにと保育所の増設が中心で、子どもの視点に立った生活環境は後回しのようです。
遊び場こそが、地域の子どもたちとって一番大切な生活インフラです。地域のいろんな年代の子どもたちが、晴れの日も、雨の日も、集い、安心して走り回って遊べる場こそが、子どもたちの健やかな成長発達に欠かせないのです。
岡本梅林 2019.2.23.
連載 子どもの健康コラム139 2019.3.